逆ホームシック

あみかはピアノと英語を教えているため、教室には留学先のものが時として紹介されています。今年の冬も例年通りクリスマスツリーが飾られているのですが、いつもとちょっと違うのです。「匂う」のです。

普段生活臭を消そうと思って芳香剤をあれこれ使っているのでいつもどおり薬臭いっちゃ薬臭いのですが、今年は当時アメリカで流行っていたクリスマスのポプリを何十年ぶりで取り寄せたので私一人で懐かしい余韻にひたっているのです。

調べてみたら、当時創業、発売されたアロマは全米で大ヒット、すっかり定着して、アメリカのクリスマス定番の匂いとなったそうです。あの頃、街に行けば、どこもかしこもこのちょっと癖のある芳香で満たされていました。日本にはないアメリカの匂いだと感じ思いっきりはまってしまいました。だから私はこの匂いを嗅ぐとキュンとした気分になるのです。（なんちゃってのアメリカの空間ですが、こんなことでほんの少しだけ現地の気分が味わえます。｛宣伝させてね(^_-)-☆｝

スプレーを取り寄せようとしたのですが、空輸禁止だそうで、はたと途方に暮れてしまいました。アロマオイルの瓶は割れる心配があるし船便では今年のクリスマスには間に合わないし... で、あまりほしくないポプリで妥協することにしました。でも届いて匂いを嗅いでみたら一瞬でタイムスリップ。湿度も違うし、インテリアも違うし、第一教材が散在して生活感丸出し...　でも一人満足しています。

こちらで教室を始めるにあたって、ただ英語を教えるのではなく、アメリカの空間をそっくりそのまま教室に再現したいと思ったのですが、家族の激しい反対にあい、なんちゃって教室になりました。ですから、昔ながらの和洋折衷の外国になりきれない空間が広がっています。

最近は新興住宅地に行くと、あっちはフランス、こっちはイタリアと、どこの国かわからない空間が広がっていますね。雑多なところが日本なんだなあと感じます。でも海外旅行を推奨した結果とも言えるし、近年は日本を旅行する外国人も増えたようだし、彼らが自国に帰って同じようなことをするようになるのかもしれません。

今日もとりとめもなく書きました。息抜きになってくれたらうれしいです。

今年もお世話になりました。どうぞ良いお年をお迎えください。来年も一緒にがんばりましょう。いつもかわいいあなたたち一人一人のお手伝いができればと思っています。