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プロフェッショナルのための学習

 昨晩の雨と雷のため、これまでの暑さからようやく解放されました。本日は曇りで比較的涼しいですね。

 前回の記事の続きとなってしまいますが、ピアノ指導者講座へ出かけて知り合った先生たちとお話るすると、やはりソルフェージュや楽典が苦手と仰る方がかなり多くいました。ソルフェージュといえば、新曲視唱(初見の歌)とリズム打ちを楽譜通りにこなせる事と思ってるかもしれません。しかし、それだけがソルフェージュの学習ではないのです。初見演奏とリズムが出来る事も大切ですが、聴音、移調、楽典、楽曲表現に分析力なども全て含めた上での学習となるのです。

 音大・音高入試においては、試験範囲のお勉強さえすればいいと思っている方が多いかもしれませんが、こういった能力を身に付けるには毎回のレッスンで楽典ミニテストをやったり、宿題の楽典問題集をやる事に尽きると思います。理解出来ない事は先生に質問して、個人レッスンなどを受講すると良いでしょう。問題の内容に応じて、発想を変える工夫も重要です。

 聴音においては、問題を解いて答え合わせして終わる事が圧倒的に多いのですが、それだけでは本当の学習にはなりません。学習した問題はノートに清書してピアノ演奏をし、今度は好きな調性へ移調すると本当の意味で楽曲への理解をし、聴く力も身に付くと思います。また、楽曲の途中にある臨時記号を見るだけで難しいと思う方々も多いかもしれません。これらの楽曲はバックで伴奏を付けてセッションするとお洒落なハーモニーになり、音楽として聴くと惚れ惚れするものが比較的多いのです。特に単旋律の聴音問題は、バックで伴奏を付けてセッションすると、お勉強になる事が多いですね。

 初見演奏においては、楽譜に書いてある事を理解する力が問われます。テンポ、調性、楽語や強弱を知っておくのはもちろんのこと、それに加えて楽曲の背景を知っておくと更に良いでしょう。やはり、目で追って演奏するだけで精一杯なのが人間の心理ですが、レッスンではただ単旋律で歌うだけでなく先生が伴奏を付けて生徒さんと歌うと、楽曲の本当の良さを知る事が出来ると思います。

 こういった事を応用して楽曲演奏する事で、本当の意味で実力が上がると思います。海外のコンクールでは特に、楽曲演奏だけでなくソルフェージュなどの総合力が問われます。日本でも、PTNAピアノコンペティションでは演奏レベルが向上してこれらの事が問われるようになりましたし、他のコンクールでも共通してると思います。

 指導現場でここまでの事をやるのは、ほんの一部のプロ育成コースに限られますが、こうやっておくと楽曲表現力も自然と身に付いて演奏力も向上するのです。スタジオミュージシャンの世界では、こういった事が出来なければ仕事が貰えないですが、ピアノ講師の世界では生徒さんの退会を危惧しているのか、なかなか実践出来ないのが現状です。特にゆとり教育が浸透してから、優秀な人材が羽を伸ばせなくなってると思います。

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