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奥深い移調の学習

 本日は晴れて空気が乾燥してますね。季節は秋から冬へと移行しております。

 アコースティックピアノはポーンと鍵盤を押したら、ハンマーが弦を叩いてその与えられた場所の音が響きますよね。電子ピアノやキーボードはスイッチを入れて音を出すと、初めはピアノと同じ鍵盤の配列通りの音色が出ますが、キーボードでは鍵盤の左側のダイヤルを前後に動かすと、半音もしくは全音音程で自由に高低を付けて鍵盤全体を移調出来るのです!!電子ピアノだと移調モードのボタンを押してキーの高さを自分好みに数字で設定すると、自分の望み通りの調性に移調出来るのです。

 9月くらいに指導者ソルフェージュのレッスンで、電子ピアノの音色を移調モードで決められた高さに設定して、使用している楽典のテキストの短い曲をみんなでアンサンブルしたのです。元々はハ長調(C dur)で書かれている楽曲で、鍵盤演奏は楽譜通りにハ長調の配置でやります。しかし、電子ピアノを移調モードに設定しているので、手はハ長調の配置でも実際に奏でられる音はイ長調(A dur)や変ホ長調(Es dur)なのです。これは絶対音感で育ってる人からすると、不思議な感じがしますよね~。私は絶対音感育ちなので、出てくる音色に惑わされて撃沈しました・・・。

 何故このような学習をしたのかというと、ブラスバンドでは移調楽器が多いですよね。学校のブラスバンド部ではクラリネットB♭管、トランペットB♭管、アルトサックスE♭管、ホルンF管、ユーフォニウムB♭管(チューバの小さい版)、チューバF管(時と場合によっては移調なしのC管のコントラ・チューバあり)などに設定されております。その中で楽譜通り移調されてないのがフルート、グロッケン(鉄琴)、トロンボーン(元々はB♭管のテノール・トロンボーン)、ファゴットといったとこですね。

 B♭管のトランペットの楽譜の場合、普通にハ長調で書かれていても、実際に音を出したら変ロ長調(B dur)の音が出るのです。 ブラスバンドの総スコアを見たら、色々な調性が混ざっていて最初は解からないと思うかもしれませんが、正しい調性はフルート、グロッケン(鉄琴)やファゴットなど移調楽器でないパートの調性をざっと見る事ですね。こういった問題に強い人は、絶対音感よりはむしろ相対音感や移動ド(ハ長調でない調性の音を全てハ長調のように感じる事)の人のほうが優位だと思います。

 今は鍵盤上で移調するのは何とかやれるのですが、電子ピアノの移調モードで鍵盤の調性を全て変えると、なかなか難しいものです・・・。


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