ピアノという楽器

こんにちは

この四月からはじめた生徒さんたち、皆さんいい笑顔でスタートしました。小さいお子さんの真剣に考える顔、次は何をやるんだろうという好奇心に満ちた表情、うれしそうにお母さんの顔をみる表情、みていて飽きないですね。一緒に楽しんでレッスンしていきたいと思います。

先日、子どもを迎えに小学校に行くと、体育館からフルートやトランペットのロングトーンの音が聞こえてきました。合奏部の練習のようです。以前、吹奏楽部を指導していたので、久々に管楽器の練習の音を聞き、ほっと耳にしみわたります。

管楽器の練習は、まず、しっかりとしたきれいな音を出すまでが苦労します。呼吸、息のスピード、口の形、ピッチなどを常に意識しないと曲の練習ができないですよね。

一方、ホールでピアノ演奏を聴くと、せっかく立派なピアノを弾いて、指はよく動いてるのに、客席にまで全然音が届いていない演奏を時々みかけます。自分のまわりにしか聴こえてないような感じでもったいないなぁ、と思います。

ピアノは、鍵盤を押せばすぐに音が出るので、そこが良い面でもありますが、音そのものに対しては無頓着になりやすい楽器です。どうしても指を動かすのが一番大事になってしまいますが、一音一音の響きをよく聴いて、音楽の流れを楽しむことを忘れないようにしたいですね。

声楽の人が発声を長い年月かけて身につけるように、ピアノも、いい音が鳴らせるようになるまで、時間がかかるかもしれません。まだまだ勉強中ですが、生徒さんたちが、いつかキラキラした音で素敵なピアノが弾けるように、日々レッスンしていきたいと思います。