ピアノ様2 (ステージについて)

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ピアノ様2

ピアノは持ち運び出来る楽器ではないので
コンサート会場でも練習でも、
アップライトでもグランドでも、
色々なメーカー、そして色々な歴史を刻まれた
ピアノと出会います



反応も様々
対、人との関係であるかの様に、
相性やら雰囲気やら様々

そんな中、リハーサルから本番まで
長丁場をお世話になるピアノ様には
ご挨拶をしています

対、ピアノとの関係を築くために
一緒に本番を作り上げて行く仲間でもあり、
大事な大事な支えであり、
それでいて一心同体に近いというか…


リハーサルの時、こっそり
ピアノ様を触りながら
┏Ф〝ﾍﾟｺｯと
どうぞよろしくお願い致します

と、やっているのでした、笑

でも、そういうのって
私は大事なことだと思っています



発表会やコンクール前にナーバスになっていたり
心配や不安になっている生徒さんに質問されることがあるのですが、
こんな風になって…こんな風になって…
というお話に対し、
そうだよね…そうだよね……
それは…で、こうなるから…と、
経験談をお話すると
先生でもなるのですか？
というフレーズ

はい、もちろん経験しておりますよー！
そして、乗り切り方や考え方をお伝えしたり
アドバイスをしております

が、

何かしら本番を迎える前の、
あらゆる意味を含めたあの独特の緊張感を持った時の表情、気持ちが痛いほど分かるだけに、本当に皆さんステキな表情を見せてくれます

果敢に自分と向き合い、自分の表現したい音色と世界を叶える為にピアノ様との関係を構築し、そしてお世話になるわけです


皆さん、ステージで演奏されると一回り以上
強く成長されます
そしてその強さというのは、
ピアノのことだけではないのです

積極性であったり、表現することであったり
自分の意見を述べること、人前に立つこと、
例えば学校生活や、社会生活の中での自分のあり方が、前向きに強くなっていきます

それは、ステージで演奏を乗り越えたという
自分を自分で認められるからではないでしょうか

努力の過程には、時に悩み心配し、涙もある、
苦労も積み、そしてまた出来るようになった喜びや、
譜読みしたものが繋がり自分が音を紡ぎ出せるようになっていく日々も感じられて。
そういった積み重ねの全てが
素晴らしい経験だと思うのです


ステージでの演奏が、自分の思い通りに行かないことだってあるでしょうし、失敗した、泣きたい気分になることもあるでしょう
最善を尽くせた！大満足だ！
ということもあるでしょう

どちらの経験も同じくらい尊く、
自分を強くしてくれます

仮に、失敗しても、簡単に諦めない、
努力を辞めない、弾ききるという姿勢を見たりすると
本当に胸が熱くなりますよ、本当に。
そしてまた、その時の心情も痛いくらい伝わって来ますが、本当に凛として素敵なのです


キラキラと目を輝かせ、次の目標を立てたり、
次の選曲をしたり、皆さんのピアノに真剣に向き合う姿を日々見ることが出来て、心から幸せだと思います


さて、今年も様々なコンクールに挑戦される方、ステージを目指す方、発表会に臨む方、皆さん色々な経験が待ち受けているかと思いますが、一緒に乗り越えてくれるピアノ様に感謝して、沢山、強くてしなやかで優しく思いやりのある心を成長させて行きたいですね！！





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