お指のかたち〜レッスン風景〜

自然なアーチ状に指を構えられるようになるには
実は鍵盤に触れる指先というより
第一関節や爪裏のあたり、目には見えない内部への意識が必要です。

小さな子供たちにこそ
綺麗なフォームを！
と、若かりし頃
指導者としてスタートした頃の私は
見た目を修正してばかりでしたが、
手の形にも個性があり、
指の力は子供の場合はどんどん変化していきます。

大切なことは
成長に合わせて長期間確認していくこと。
一度覚えたらもう大丈夫、というものではないと考えています。

幼児や小学生は
指の内部へ意識を誘導してあげる言葉がけや、
お互いに手や指を触り、感覚としてキャッチしてもらえるタイミングを逃さないことも
大きく左右するように思います。

そして指を付け根からしっかり動かすこと。
鍵盤は下に沈むので
慣れないうちはフワフワと
まるで雲の絨毯に足を踏み入れるような不安定さを
感じるようです。
そんな場合は
ピアノの蓋を閉じてタオルハンカチを置いた上などで
指の動きを確認したりしています。





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講師:寺井ミカ