鑑賞日記
3月5日(火)
ちょうど1週間前です。
東京オペラシティで開催された、
クリスティアン・ツィメルマンのリサイタルに行ってきました。
3日に教室のおさらい会を開催したため、
先週はレッスンお休み。
大学の方も、春休み中。
1泊なら、主人が子供を見ていてくれると言います。
いろいろな好条件が重なり、大好きなツィメルマン先生のリサイタルを鑑賞することができました^^
プログラムは、
ショパンのマズルカop.24
ブラームスのソナタ2番
ショパンのスケルツォ全曲です。
マズルカ、最初の1音を聴いて
来てよかったと思いました。
ポーランド人の気高く、誇り高いマズルカ。
厳格なリズムの中に、歌心たっぷりのメロディが美しく流れていき
完全にツィメルマンの世界に引き込まれました。
ブラームスのソナタ2番は、
私自身、大学の卒業試験で弾いた
思い出の1曲です。
ブラームス若き日の作品を
還暦を過ぎたツィメルマンは、渋くガッツリとかっこよく決めていました。←言い方偉そうですみません
そして、22歳で弾いたこの曲、
全く私は理解できていなかったことを思い知らされました。笑
休憩を挟みスケルツォ。
1番の冒頭の和音に対し、2番目の和音は
冒頭の和音を優しく包み込むかのような響き。
そこからの、一気にまくし立てるかのようなエネルギッシュな進行。
きっと、あの夜のツィメルマンの気分はそれだったんでしょうね。
手馴れた曲を即興的に、見事に自由自在に操っていました。
2番の途中で、左手の美しさにただひたすらに感動し、涙がポロっと。
とにかく、どのスケルツォも全くオーソドックスではなく、聴いたことのない演奏です。
ツィメルマンの即興的な魅力に満ちたスケルツォ4曲の世界はあっという間に過ぎていきました。
アンコールはブラームスのバラードを3曲。
もうこれだけで、1つの立派なプログラムですよね。
さすがマエストロ。
強靭な気力、体力の持ち主なんだと思いました。
全て通して感じたのは
ピアノという楽器の素晴らしさ。
音色、響き、ペダル、そして
デュナーミクがここまで幅広く、豊かに表現できる楽器なんだと改めて感じさせられました。
もちろん、ツィメルマンが鳴らしてこそ、ですが。
ピアニッシモは、小さな小さなパールが
天井のてっぺんまでスーッと届くような細やかさ。
フォルテは、その天井を突き破りそうな大迫力。
まだ鳴るんだ、え、まだ鳴るんだ!!って思いながら聴いてました。
ご自分のピアノを持参し、
ご自分で調律もされるそうですが、
やはり、ピアノという楽器の特性を全て理解していらっしゃるからこその演奏、音なんだなと実感しました。
最後は、ニッコリ笑いながら
ピアノの蓋をそっと閉めて終了。
会場は笑いに包まれ、スタンディングオベーション!
帰路につこうと、ふと時計を見ると
21時20分。
休憩を挟んではいますが、2時間20分の長時間です。
まだまだ聴いていたいと思いながら、幸せな気持ちで電車に乗りました。
大学時代を東京で過ごしたため、
数々の生の名演奏に触れる機会はたくさんありました。
が、やはりひと年取ってから聴く名演は格別。
これからも、機会を見て
また出かけていきたいと思います。
ちなみに
私はJALカードでマイルを貯めまくっているため
この数十年、航空券にお金をかけたことはほぼありません。
これは大きいです。東京が近いです!
この辺も、フットワークの軽さにつながるので
遠方の方にはマイルを貯めることを強くお勧めします
(^^)
ちょうど1週間前です。
東京オペラシティで開催された、
クリスティアン・ツィメルマンのリサイタルに行ってきました。
3日に教室のおさらい会を開催したため、
先週はレッスンお休み。
大学の方も、春休み中。
1泊なら、主人が子供を見ていてくれると言います。
いろいろな好条件が重なり、大好きなツィメルマン先生のリサイタルを鑑賞することができました^^
プログラムは、
ショパンのマズルカop.24
ブラームスのソナタ2番
ショパンのスケルツォ全曲です。
マズルカ、最初の1音を聴いて
来てよかったと思いました。
ポーランド人の気高く、誇り高いマズルカ。
厳格なリズムの中に、歌心たっぷりのメロディが美しく流れていき
完全にツィメルマンの世界に引き込まれました。
ブラームスのソナタ2番は、
私自身、大学の卒業試験で弾いた
思い出の1曲です。
ブラームス若き日の作品を
還暦を過ぎたツィメルマンは、渋くガッツリとかっこよく決めていました。←言い方偉そうですみません
そして、22歳で弾いたこの曲、
全く私は理解できていなかったことを思い知らされました。笑
休憩を挟みスケルツォ。
1番の冒頭の和音に対し、2番目の和音は
冒頭の和音を優しく包み込むかのような響き。
そこからの、一気にまくし立てるかのようなエネルギッシュな進行。
きっと、あの夜のツィメルマンの気分はそれだったんでしょうね。
手馴れた曲を即興的に、見事に自由自在に操っていました。
2番の途中で、左手の美しさにただひたすらに感動し、涙がポロっと。
とにかく、どのスケルツォも全くオーソドックスではなく、聴いたことのない演奏です。
ツィメルマンの即興的な魅力に満ちたスケルツォ4曲の世界はあっという間に過ぎていきました。
アンコールはブラームスのバラードを3曲。
もうこれだけで、1つの立派なプログラムですよね。
さすがマエストロ。
強靭な気力、体力の持ち主なんだと思いました。
全て通して感じたのは
ピアノという楽器の素晴らしさ。
音色、響き、ペダル、そして
デュナーミクがここまで幅広く、豊かに表現できる楽器なんだと改めて感じさせられました。
もちろん、ツィメルマンが鳴らしてこそ、ですが。
ピアニッシモは、小さな小さなパールが
天井のてっぺんまでスーッと届くような細やかさ。
フォルテは、その天井を突き破りそうな大迫力。
まだ鳴るんだ、え、まだ鳴るんだ!!って思いながら聴いてました。
ご自分のピアノを持参し、
ご自分で調律もされるそうですが、
やはり、ピアノという楽器の特性を全て理解していらっしゃるからこその演奏、音なんだなと実感しました。
最後は、ニッコリ笑いながら
ピアノの蓋をそっと閉めて終了。
会場は笑いに包まれ、スタンディングオベーション!
帰路につこうと、ふと時計を見ると
21時20分。
休憩を挟んではいますが、2時間20分の長時間です。
まだまだ聴いていたいと思いながら、幸せな気持ちで電車に乗りました。
大学時代を東京で過ごしたため、
数々の生の名演奏に触れる機会はたくさんありました。
が、やはりひと年取ってから聴く名演は格別。
これからも、機会を見て
また出かけていきたいと思います。
ちなみに
私はJALカードでマイルを貯めまくっているため
この数十年、航空券にお金をかけたことはほぼありません。
これは大きいです。東京が近いです!
この辺も、フットワークの軽さにつながるので
遠方の方にはマイルを貯めることを強くお勧めします
(^^)
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