それぞれの伸び方③

幼児さんの成長の仕方は、男の子と女の子でも違うし、
生まれた月によっても違うし、
何よりも個性が違う！
文字には興味がないけれど、お絵かきはとっても複雑なものを描いているお子さん、
（ウルトラマンの詳細まで描いてる！）
お手紙を書くのが大好きで、漢字までなんとなく読めちゃっているお子さん、
自分の興味がある事にまっすぐです！

私が若い頃のレッスンでは、
幼児用の教材をマニュアル通りに進めながら、
「どうやったらこの項目が出来るようになるだろう…？」と、
様々な工夫を凝らして生徒さんに理解を促していました。

その時の努力の蓄積は、もちろん今とても役に立っています！
でも…
こちらの与え方だけの問題ではなく、
自分の個性に正直な幼児さんそれぞれが、
その項目を受けいられる成長段階なのか、
そして、もっと伸びることが、今は他ににある！
それを見極められるようになるには、やはり年の功が必要なのだと、
やっと分かってきました。

習い始めて半年ちょっとの幼児さん。
まだ文字には興味な～い！
でも、お絵かきの内容やお片付けをきちんとしてくれる様子を見ると、
とっても繊細で観察力豊かな男の子だと思う！
ドレミを覚える、階段の絵（プレリーディング譜）を見ながら弾く、などはまだゆっくり。
でも、「こんな風に弾こう！」と、イメージをもとに音を出すのは上手！
文字はみんなそのうち読めるようになるし、
そうなると、いろんな理解も一気に進むものです。
そうなった時、彼は「音楽を素敵に感じて弾ける子」になりそう！
週2回レッスンに来るのがとても楽しみ！という彼。
「ドレミ」や読譜力などドリル的な作業もしているけれど、
今は感覚的に「音楽っておもしろい！」を伸ばしているところです！

ヤマハから移ってきた幼児さん。
音感もリズム感もバッチリ身に付いています！
音符もなんとなくは分かっているカナ？という段階でした。

「自分で音符を読んで弾いて、ＣＤに合わせられたら合格！」の教材が、
すごい勢いで進んでいます！
うろ覚えだった音符読みが確実になり、どんどん新しい曲が弾けるようになって、
とっても楽しいみたい！自信もどんどんついているでしょう！

ヤマハでは3種類の調のみ扱っていたので、
こちらに来てから12種類全調を習い、
移調や自由な変奏の経験を新たにしているところです。
楽譜を読んで弾くのは得意になったけど、
「自由に弾く」は馴染めないみたい…。
でも、とっても利発な彼女は、2ヶ月でそれも慣れてきました！
「音にイメージを持って、イメージ通りの音を出す」も未経験。
今は、「音符読みが楽しくてどんどん曲を弾ける！」を伸ばしているところ。
このペースなら、早くクラシックの基礎を勉強できる本に入れるでしょう。
そこまで一気に進めて、音のイメージを習っていこうね！