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フランツ リストについて

さて、昨日の続きです。

僕の敬愛するフランツリストですが、ショパンやシューマンと同世代の作曲家件ピアニストです。

細かい話や逸話などの多いピアニストで、本を一冊読めば表面的なことは一通りわかると思います。
ただ、あくまで表面的なことが多いですね。
残念なことに、多くの本はリストのアクロバティックな面や華やかな点に重点をおいて書かれていることが多く、リストの哲学的な面にはあまり触れていません。

「パリのヴィルトーゾ達」

この本はショパンとリストにピアノを習った弟子が書いたもので、なかなか興味深い点が多かったので気になる方は一読されてもいいかもしれません。


リストの凄い点は、現代に通ずるテクニックと未来につなぐ作曲技法です。
リストの作曲は、多くの点で他の作曲家に比べて浅いといわれがちです。
しかし、新たな技法を多く考えることを信条としたリストの作曲はのちの作曲家たちに多くの財産を残しました。

エステ荘や伝説といった曲はドビュッシーを始めとする印象派の走りです。
メフィストワルツの2番はサンサーンスに衝撃を与えました。
メフィストワルツ3番はスクリャービンなどの神秘主義の匂いを感じます。
ロ短調ソナタのテーマの融合はその後のプロコフィフや現代作曲家のテーマの再利用を感じます。
マゼッパなどはワーグナーのようななんとも言えない高揚感を作り出しています。

リストは多くの作曲技法に足跡を残し、それを追った次世代の作曲家たちが見事な作品へと昇華させた形跡が多くあります。

また、演奏技法はアクロバティックで乱暴なイメージがあるかもしれませんが、リストの演奏テクニックはモーツァルトへ通じていると僕は感じています。
それは、リストの師匠ツェルニーの話になります。
ツェルニーはベートーヴェンの弟子でしたが、自身の演奏技法としてはフンメルのものに近いと。
フンメルはモーツァルトやサリエリの弟子ですから、自然とリストにその技法が伝わったのもうなずけます。

最近では重力奏法や脱力奏法といったものが主流ですが……

リストは鍵盤に対して、下でも上でもない。奥に弾け。
と言葉を残しています。

僕もハンガリーの教授にその点をよく教わったのでわかりますが、倍音の量が段違いに多くなります。特に和音やオクターブでは多大な威力を発揮します。

これらテクニックはやはりリストに通ずるものですね。

多くの弟子を残し、今やピアノを習う8割の生徒がリストの孫弟子、ひ孫弟子といった世の中ですしね。


また、僕の演奏技法は重力奏法でも脱力奏法でもありません。
(もちろん重力も脱力もしてます)
重力奏法や脱力奏法は僕は嫌いです。
すべて受動的な演奏スタイルになってしまいますので。

能動的なものを排除しては演奏はできません。

この辺りはBGMなのか芸術なのか。
といった話になってしまうのでまた後日。

今日はリストがいかに多くの足跡を残した偉大な音楽家だったか。
また、リストの逸話など思い出したら書きます。


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