「印象派からその先へ」吉野石膏コレクション in 兵庫県立美術館

名だたる印象派の巨匠たちの作品が
多数拝観できる、吉野石膏コレクション。

最終日に、やっと行くことができました。


よくぞこれだけ集めたなぁ、というのが
正直な感想です。


一人の画家の作品が、たくさん集められ、
しかも制作年順に展示してあるので、
すごく見やすいです。

だからか、画家が変わるとすぐに分かります。
(一瞬、私の目が肥えたのかと思いました。笑)



コロー、ミレー、モネ、シスレー、
ルノワール、ピサロ…


おなじみの巨匠たちの素晴らしい作品。


その中でも、印象的だったのは、


モネの
「テムズ川のチャリング・クロス橋」です。

モネといえば、「睡蓮」ですね。
もちろん、
青い水面と緑の葉がみずみずしい「睡蓮」もありましたが、

こちらの絵は、
ロンドンのチャリング・クロス橋の
夕刻(朝方？)の太陽に赤く染まった街に
グレーの霧が全体にかかっていて、

ピンク？オレンジ？の風景が、
なんとも言えず見惚れる美しさなのです。

ロンドンの霧といえば、
どんより曇っていて…というイメージだったので、こういう風景もあるんだ、と新鮮でした。


次に、初めて観る画家なのですが、
モーリス・ド・ヴラマンクの絵たちです。

大胆で勢いのあるタッチに、
鮮やかで情熱的な色使い。

抑えめな深い緑が、
花々の色を引き立てています。

心が浮き立つようで、
夏にぴったりな感じでした。


そして、コレクションを締めくくるべく最後に展示されていたのは、
10点(‼︎)ものシャガールの幻想的な世界でした。

特に「グラン・パレード」と題された、
サーカスのにぎやかな様子が描かれた絵は、
シャガール92歳の時の作品だそうで、

高齢になっても衰えない、
シャガールの創作意欲に
敬意を払わずにはいられません。


たくさんの価値あるコレクションたちを
一斉に見られて、すごく見応えがありました。

絵の大きさや、画家、製作年など、
何気に順序よく揃っていて、
多数の絵画をじっくり観ても
全然疲れませんでした。



来年早々は、ゴッホが来ます。

こちらも楽しみです！



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