ピアノ・レター2021.11 音楽は心の栄養素

人間の文明がうまれてから、
音楽は常に人類の傍ら寄り添い、
時代の移り変わりと共にさまざまな形に
変化してきました。

私たち人間にとって
音楽のない生活などありえないといっても
過言ではありません。

音楽には、
悲しみを癒したり痛みを抑えたりする作用もあり、

ここ数年、
こうした研究が世界各地で行われています。

研究者が実験や研究に使用する音楽は、
たいがいはクラシック音楽であり
モーツァルトの楽曲です。

その事からも、
クラシックやモーツァルトの音楽には偉大なパワーがある事が分かります。

人類の文化的遺産といってよいクラシック音楽は次のような効能が報告されています。

・脳の活動を改善し、思考を刺激する。
・心も体もリラックスさせて、
　よい睡眠をもたらす。
・ストレスを軽減する。
・自己表現の促進に役に立つ。

また、アメリカで教員を対象に行った研究によると、　
ベートーヴェンを好む人は
知能が高いことまで報告されています。

しかしながら、
胎教や赤ちゃんに聴かせる音楽は
クラシックやモーツァルトではなくては
ならない訳でなく、

子どもの認知能力が著しく発達する0〜3歳の時期に、

クラシックを含む、
さまざまな分野の良質な音楽を聴くことは、

読み聞かせをするのと
同様の効果があるといわれています。
　　
ある研究家は、
幼児期に音楽を聴くことは
脳に筋肉をつけるに等しいと語っています。

色々なジャンルの音楽を聞くことで、
想像力や創造性が高まり、記憶力が向上し、集中力さえも養われるのだそうです。

寝る前の子守歌や、
歌ったり踊ったりするときの軽快な音楽も、

言語能力や空間認知能力育成のためには
大事なのです。

インターネットやSNSの飛躍的な発達により便利な反面、大人でさえ溢れる情報に振り回される場合があります。

子供となると、その影響は顕著でしょう。

ストレスにさらされる現代だからこそ、
心を守る必要があります。

色々なジャンルの質の高い音楽や、
クラシック音楽という一級の文化遺産と
日常的に触れることは、

価値観を養い、
心に滋養を与える身近で確実な方法なのです。



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