ピアノ・レター2020.11 ピアノは、文系？理系？

ピアノが上手な方や作曲をする人は
意外と理系(医学部や工学部)が
多かったりしますが、
音楽大学は文系に分類されます。


ピアノは、文系なのでしょうか？
理系なのでしょうか？

また、理系・文系、
どちらが有利などはあるのでしょうか？


まず音楽は、
8分音符♪、4分音符♩の音符を
2拍子、3拍子などの拍子に合わせて、
1小節、1拍にいくついれるなど、
数の組み合わせでできています。

数学を基礎とするプログラム言語で
記述されているのです。

演奏時は、楽譜に書いてあることを
正確に読み取り、
楽器をコントロールします。

作曲するのは、
数式を解いたり、
設計図を書くのと一緒らしいので、
理系の脳の方が合うと思われます。

しかし、楽譜をただ正確に演奏するだけでは、心に何の感動も呼びません。


理屈や仕掛けよりも、
曲のメロディ自体に
こういう美しさがあるからこう演奏したい、

ここは切なく心に響くので、
こういう音で表現したい、など
イマジネーションを発揮し体現するのは、
文系の脳と言えます。

曖昧な感情を理解するのは
文系脳の得意とするところでしょう。


こうやってみてみると、
文系・理系は、
お互いの得意・不得意分野を
補い合っているように見えますね。


ときには対立し、ときには共鳴し合う。　

それが、音楽の奥深さであり、
人間の面白さなのかもしれません。



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