シューマンのピアノ曲 13 ー 幻想曲
幻想曲 作品17
ロマン派ピアノ曲における最大傑作の一つである「幻想曲」作品17は、内容的には3楽章構成のソナタと言えます。その冒頭にはロマン派文学の旗手であったフリードリッヒ・シュレーゲルの詩から引用された次の4行がモットーとして掲げられています。
鳴り響く全ての音を通して
様々な大地の夢の中を
一つの静かな音が聞こえる
密かに耳をすませている人のために
ここにも文学と音楽を融合しようとするシューマンの意図が現れています。
また作曲過程において当初は各楽章にベートーヴェンを讃えるための標題をつけたものの出版時には削除されたのですが、このことからも作品作りに対するシューマンのこだわりが伺えます。
(森直紀)
ロマン派ピアノ曲における最大傑作の一つである「幻想曲」作品17は、内容的には3楽章構成のソナタと言えます。その冒頭にはロマン派文学の旗手であったフリードリッヒ・シュレーゲルの詩から引用された次の4行がモットーとして掲げられています。
鳴り響く全ての音を通して
様々な大地の夢の中を
一つの静かな音が聞こえる
密かに耳をすませている人のために
ここにも文学と音楽を融合しようとするシューマンの意図が現れています。
また作曲過程において当初は各楽章にベートーヴェンを讃えるための標題をつけたものの出版時には削除されたのですが、このことからも作品作りに対するシューマンのこだわりが伺えます。
(森直紀)
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