シューマンのピアノ曲 12 ー ピアノソナタ 第3番
ピアノソナタ 第3番 作品14
1836年、シューマンは「ピアノソナタ第3番」作品14を作曲しました。このソナタの第3楽章はクララの作曲による「クララ・ヴィークのアンダンティーノ」を主題とする変奏曲、という副題が添えられていますが、5度の下降音階によるこの主題は全楽章を統一する基本モティーフにもなっています。
そして驚くことにこのクララのテーマは彼女と結婚できるまでの数年間に集中して書かれたピアノ曲の多くに用いられているのです。
つまり会いたくても会えないクララへの想いがこの時期の彼の創作動機のかなりの部分を占めていたのです。
これほど個人の感情をストレートに音楽に吐露した作曲家が過去にいたでしょうか。この点から見てもシューマンは極めてロマン主義的な作曲家であったと言えると思います。
(森直紀)
1836年、シューマンは「ピアノソナタ第3番」作品14を作曲しました。このソナタの第3楽章はクララの作曲による「クララ・ヴィークのアンダンティーノ」を主題とする変奏曲、という副題が添えられていますが、5度の下降音階によるこの主題は全楽章を統一する基本モティーフにもなっています。
そして驚くことにこのクララのテーマは彼女と結婚できるまでの数年間に集中して書かれたピアノ曲の多くに用いられているのです。
つまり会いたくても会えないクララへの想いがこの時期の彼の創作動機のかなりの部分を占めていたのです。
これほど個人の感情をストレートに音楽に吐露した作曲家が過去にいたでしょうか。この点から見てもシューマンは極めてロマン主義的な作曲家であったと言えると思います。
(森直紀)
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