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シューマンの性格

 前回シューマンの文才についてお話ししましたが、小さい頃からの読書の習慣は同時に彼の感受性を豊かにました。青年期のシューマンはかなりの激情型で、好きな小説家や音楽家には心底のめり込むタイプだったようです。
 それに反して気に入らないものに対しては徹底して攻撃をする激しい性格だったことは、残っている彼の手紙や、彼が主筆となって発刊し続けた音楽評論雑誌「新音楽時報」の論説などからも明らかです。
 シューマンは晩年に精神を病み、ライン川に投身自殺を図ったのちに、1856年エンデニヒの精神病院で亡くなりました。彼の精神疾患については近年も様々に研究されていますが、やはり先天的なものではなかったかと思われます。
 ただ一人の姉エミーリエは精神衰弱に苦しみ彼が16歳の時に投身自殺し亡くなるのですが、彼も若い頃から自身に内在する狂気に対する不安を日記に記していることから、遺伝的な要因も考えられます。
 現在は精神医学の研究が進み メンタル面での様々な特質が認識されるようになりましたが、シューマンも明らかに常人とは異なる面がありました。激昂型、一つのことに固執する、度を越した集中、躁鬱質、分裂気質等々。 
 しかしそれは古今の多くの天才達が日常生活では常人の範疇を超えた存在であったことと共通する、言って見れば天才の証と言っても良いのではないでしょうか。
 シューマンは間違いなく音楽上の天才なのですから… (森直紀) 


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