手について

良い演奏とは何でしょうか。

ピアノは、同じ曲でも演奏者が違うと全く違う音楽になります。
音色、アゴーギク、アーティキュレーション、解釈、さまざまな要素がありますが、音色はとても大切です。

先週、音色のために耳が大切と書きました。
そして耳と同時にやはり実際に弾く手の使い方が肝心です。

手の使い方とは一言にいっても、実際には脱力、瞬発力、手の形、タッチするポイント、手首、腕、関節についてなど多くの要素があります。

こうして書くととても高度なことに感じるかもしれませんが、これはあるレベルに達してから気をつけるのではなく、初歩の、むしろ一番最初から取り組んでいくものだと、改めてひしひしと感じています。

生徒さんたちに良い音色で弾いてもらえるよう、初歩の段階からわかりやすく伝えていくこと、私の中でも日々考えているテーマです。