暗譜。②
前回は、ソロ演奏の際の 暗譜について書きました。
今回は、伴奏やアンサンブルの時の、ピアノの演奏について書いてみます。
たまに、伴奏やアンサンブルの演奏を暗譜で弾いている人を見かけます。
以前教えていた生徒も勝手に「忘れてきたから」と嘘をつき、学校の合唱の伴奏をした際に、「暗譜で弾ける私はスゴイ」というアピールがしたかったと言っていたと聞いて、ガッカリしました。
「伴奏を暗譜で弾けたら偉い」わけではないし、そもそも本番に「楽譜を忘れた」という言い訳をする人を伴奏者に選んだということも、びっくり。
そして、そのまま弾かせたことも驚き。
もちろん、暗譜するぐらい楽譜を理解することは とても大切です。
ですが、「暗譜していない」=「弾けない。下手くそ」ではありません。
それでは、楽譜を見て演奏する オーケストラの方々は、みんな下手くそということになりますよね。
ソロ演奏以外、二人以上で演奏する場合には、お互いの楽譜の内容も理解するという作業があります。
それから、本番中に思いがけないハプニングがあるかもしれませんし、逆にお互いに盛り上がってきて(あるいは 盛り上げる度合いがリハーサルと変わってきたりして)本番は 間合いや呼吸が違ってきたりすることも多々あります。
リハーサルのように、すっかり同じに演奏するわけではないので、これもありです。(音楽は生き物なので…)
そんなときに、暗譜で弾いていると、すぐに対応できないことも出て来ます。
相手がつまずいたり、飛んだり、戻ったり、繰り返しを忘れたりしたときに「今、どこを弾いているのか」が 分からなくなりますよね。
なので、楽譜を置くということは、相手にも「任せて!一生楽しもう!」という意思表示です。
(アンサンブルなどの場合は、ピアノ以外はソロパート譜だったりするので、全体の譜面があるのはピアノパートのみです)
合唱も同じ。指揮者とのコンタクトをとりながら、伴奏は 歌のサポートをしつつ、引っ張っていく役割もします。
「指揮者を見なくちゃいけないから、楽譜を見ている暇はない。だから暗譜」というのも、そんなわけで ちょっと違いますね。
それから、長い曲の伴奏で、譜めくり方大変という理由で、せっかくの全体が載っている楽譜を ピアノの段だけに切り取り、それをスケッチブックに貼り直して、あたかもピアノソロ楽譜みたいに作り替えてしまう生徒さんがいましたが、同じ理由で 止めました。
伴奏の方が 楽譜を見て弾くのには、理由があります。
暗譜で弾いている人をみると、あーりゃりゃ…と思ってしまいます。
カッコいいどころか、「うわ、自己中」と思いつつ、聴いてしまいます。
今回は、伴奏やアンサンブルの時の、ピアノの演奏について書いてみます。
たまに、伴奏やアンサンブルの演奏を暗譜で弾いている人を見かけます。
以前教えていた生徒も勝手に「忘れてきたから」と嘘をつき、学校の合唱の伴奏をした際に、「暗譜で弾ける私はスゴイ」というアピールがしたかったと言っていたと聞いて、ガッカリしました。
「伴奏を暗譜で弾けたら偉い」わけではないし、そもそも本番に「楽譜を忘れた」という言い訳をする人を伴奏者に選んだということも、びっくり。
そして、そのまま弾かせたことも驚き。
もちろん、暗譜するぐらい楽譜を理解することは とても大切です。
ですが、「暗譜していない」=「弾けない。下手くそ」ではありません。
それでは、楽譜を見て演奏する オーケストラの方々は、みんな下手くそということになりますよね。
ソロ演奏以外、二人以上で演奏する場合には、お互いの楽譜の内容も理解するという作業があります。
それから、本番中に思いがけないハプニングがあるかもしれませんし、逆にお互いに盛り上がってきて(あるいは 盛り上げる度合いがリハーサルと変わってきたりして)本番は 間合いや呼吸が違ってきたりすることも多々あります。
リハーサルのように、すっかり同じに演奏するわけではないので、これもありです。(音楽は生き物なので…)
そんなときに、暗譜で弾いていると、すぐに対応できないことも出て来ます。
相手がつまずいたり、飛んだり、戻ったり、繰り返しを忘れたりしたときに「今、どこを弾いているのか」が 分からなくなりますよね。
なので、楽譜を置くということは、相手にも「任せて!一生楽しもう!」という意思表示です。
(アンサンブルなどの場合は、ピアノ以外はソロパート譜だったりするので、全体の譜面があるのはピアノパートのみです)
合唱も同じ。指揮者とのコンタクトをとりながら、伴奏は 歌のサポートをしつつ、引っ張っていく役割もします。
「指揮者を見なくちゃいけないから、楽譜を見ている暇はない。だから暗譜」というのも、そんなわけで ちょっと違いますね。
それから、長い曲の伴奏で、譜めくり方大変という理由で、せっかくの全体が載っている楽譜を ピアノの段だけに切り取り、それをスケッチブックに貼り直して、あたかもピアノソロ楽譜みたいに作り替えてしまう生徒さんがいましたが、同じ理由で 止めました。
伴奏の方が 楽譜を見て弾くのには、理由があります。
暗譜で弾いている人をみると、あーりゃりゃ…と思ってしまいます。
カッコいいどころか、「うわ、自己中」と思いつつ、聴いてしまいます。