空。

先日、梅雨入り前に、生徒さんと見た 空。
レッスンは、夕方から夜にかけてだし、ちょうど レッスン室から 夕陽が沈んでいくのが見えます。

季節によって、場所も変わるし 色も毎回違うので、
「毎日の夕陽」を撮り続けたら、きっと素敵な写真集が作れそうですね。

ここ数年は、空を見上げる時間も、気持ちの余裕も無かったので、夕陽の素晴らしさを すっかり忘れていました。
素敵な風景や、綺麗な色、いい匂い、懐かしい感覚、などなど、もっとありますが、全ては経験ですよね。

例えばレッスンで生徒さんに「ここはどんな色かな？」「どこにいる感じ？」「季節はいつかなぁ？」「時間は、朝？それとも夕方かな？」など、色々質問しても「分からない」「見たことない」「興味ない」という答えが返ってくると、寂しい気持ちになります。
「じゃぁ、森の中ってことにしてみようか？」「深い森？それとも陽が射してる？」「動物はいる？」「川はあるかな？」「天気は？」「季節は？」

それも、「わからない」と。

親御さんからは、「習い事が忙しいからあまり出掛けている暇がなくて。後でネットで森を見せておきますから」と言われると、ますます寂しい気持ちになります。

何も、海外まで行かなくても良いのです(でも、行くと、世界観が変わります)。
日帰り小旅行でもいいし、キャンプやアスレチックだって面白い。
想像よりも、実体験の方が音楽を表現するということがしやすいです。

もちろん、お勉強も大事ですよね。でも、ピアノを弾けるお子さんは頭の回転も早いです。
ト音記号やヘ音記号を両手の10本の指を駆使して 音質や色を変えながら弾くことができるなんて、すごいことだと思いませんか？
右脳も左脳もバランスよく鍛えられますので、本当にピアノはお勧めです。

机上の勉強も大切ですが、この夏休みは、思いっきり外で遊んでいて、色んな経験をしてきてください。
それが、音楽の、さらには 人生の糧になること間違いなしです。