日本全国のピアノ教室が5000件以上掲載!

休符をちょうどよく休むには

オルガン・ピアノの本第一巻に「おるすばん」という曲が載っています。
お母さんがお買い物に出かけてしまって、ひとりお家でおるすばんをする男の子のさし絵が描かれています。

習い始めの生徒さんたちはこの曲で休符の弾き方、感じ方を習います。
休符とは四分休符や二分休符などのお休みの記号のことで、ちょうどよく休むというのが経験の浅いお子さんたちにとっては案外難しい場合があります。
休符の前の音符が不用意に長いと休符があいまいになってしまうし、逆に前の音符が短すぎるとざつな感じになってしまったりするのです。
前の音をその音にふさわしい長さにちゃんと保つ、休符の間にそっと次の音符の準備をして待つ、というちょうどよい休み方ができるようになるとリズムがいきいきとしてきます。

そして休符に慣れてきた頃、さし絵の男の子は何をしているのかな?どんな気持ちだと思う?
生徒さんにたずねます。

そうなんです。
子どもたちが最初に出会う教材の曲はほとんどが明るく楽しい曲、いわゆる長調の中、「おるすばん」はめずらしく終わりが短調(途中明るい長調の瞬間があります)なんです。

ひとりでも大丈夫、お兄さんになったようなうれしい気持ちと、お母さんがいなくてさみしい気持ちの入り混じった表情をした男の子は何か物音がするたびに窓辺にかけよる、ああ、ただの風の音だったとがっかりする。
そんな想像をふくらませることができるさし絵になっています。

きっとこのお休みのところは男の子があれ?今のはお母さんの足音かも、と聞き耳をたてているよ。確かに何か聞こえたよね?でもお母さんじゃなくてがっかりしているよ、と言うと生徒さんは早速弾いてみたくてたまらない様子です。
私の恩師が教えてくれた、休符を聞く、ということの大切さ。
まだまだですが、私なりの言葉で生徒さんたちに伝えていってあげたいと思います。


↓お問い合わせは、こちらからどうぞ!↓

↓お問い合わせ・体験のお申し込みはこちらから!↓

この教室へお問い合わせ

↑体験レッスンお申し込みも、こちらからどうぞ!↑

このブログへのコメント