客席で「アウェー感はんぱない。。。」の巻き

　自粛はもう限界～！ホールで生ピアノ聴きたい！！
と、思った時、河村尚子（ひさこ）さんが埼玉芸術劇場に来ると知って、いそいそ出かけました。
　この時期に会場は満員！ファンが多いのか、話題性もある実力派ピアニスト。初めて彼女を聴く私はワクワクして待ちました。
　そして、一曲目のモーツァルトが始まって最初のフレーズから、いきなり違和感を感じてしまった。。。いやいや、初めは緊張もあるし、次のシューベルトはどうかな？。。。やっぱりどうしても入り込めない。音はとてもきれい。和声感も響きも堂々たるものがあり技術も安定感がある。なのに、いたるところでルバートして、拍が落ち着かない。とても丁寧に表現していて、慎重になりすぎなのか、曲の構成がダイレクトに伝わらない。落ち着かなくて寝ることもできない！ドビュッシー、ショパン、アンコール、中には何曲か気持ちよく聴ける曲もありましたが、ベートーヴェンをリストのように弾き飛ばすあたりは、もうあきらめてうつむくしかない気分。丁寧に弾きたいのか、華麗に弾きたいのか、一貫性もない。
　相性が悪かった、というだけのことなのですが、会場が大拍手で盛り上がっている中、私は限りない孤独感の中にいて、今後はネームバリューに頼らず、you tubeでよく聴いてからチケットを買おう、と大いに反省したのでした。