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お稽古ごとの練習 ② ~大人と子どもの違い Part2

①では、ウチの教室の練習率(%)を書きました。
意外や意外、7割の人が練習に向き合い、
音大受験生を入れれば8割にいくでしょう。

ビックリした(笑)。
もっと少ない思っててんもん。

そして、大人は、弾けるであろう「未来」に向かっての
練習の過程を楽しみます。

それに対して、子どもは、未来なんか見てへん、
今や今!! 今楽しないとイヤやね~ん、という感じです。

大人は、練習すれば数週間後、
今よりは弾けるようになってるのを知っています。
途中イライラすることあっても、
それを糧として努力する事が出来ます。

「未来」を見ているのかな?
そして新しい事をする事も好きです。
だから、子どもが『今』弾けない「イライラ」を
募らせるのに対して、
大人は『未来』に弾けるようになるのだろうか…
という「不安」を募らせます。

子どもはホンマ「今」が楽しくないとイヤなんで、
もし、曲の途中に出来ない所があっても、
華麗にスルーでは。

出来るところばっかり弾いて、
そこはドンドン上手になるけど、
出来ない所は全然ダメ。

レッスンでそこを練習させられ、
弾けるようになってようやく…て感じです。
そして弾けるようになったら楽しいから、
またしつこく「無心」で練習する。

私「練習っちゅうのは、こうするもんなんや。
キミはもう書ける漢字を、一生懸命練習して書くか?
新しく出て来た漢字を、覚える為に書くやろが」

と、小学生などには言いますけど、
その時は「うんうん」と頷いてますけど、
レッスン離れたら「今から遊ぼ~っと」と忘れます。

大人は、コツコツとします。
出来ない所も練習します。
ただ、子どものように、ある時突然「反射神経」で弾く…
までにならないし、なってもすごく時間がかかります。

特に発表会などの舞台が絡むと、
心理的圧迫が余計にすごくなります。
日頃できても、全然出来なかったり人によったら
「先生の前だと弾けなくなる~」状態まで。

それは『自我』があるからなのです。
そらヒトとして生まれたからには、仕方ないですやん。
成長していけば自我も大きくなりますし。

「練習していい感じになった所を、先生に見て欲しい」
という承認欲求。
「どうしよう、あそこまだ弾かれへんから失敗するかも…」
とかの不安や恐れ・・・。
あって当たり前。

あの巨匠・アルゲリッチ姐さんでさえも、
舞台前の楽屋ではブルブル震えてはるんです。
そんなん、私ら一衆生が普段の力が出んで
当たり前ですやん。
気が楽になりますでしょ?

それに考え方次第です。
もし、おウチで完璧に弾けたという演奏を
先生が見たとして、「良かったです」と合格したら、
もしかしたら何か問題点があるのに、
隠れてしまったかもしれません。

私の経験では、若い時レッスン受けていた頃、
Bach『平均律』の傑作、①のes-mollのフーガを
見ていただいてた時、
私「今日は完璧~。まるになるに違いない」
と思って行きました。

ストレッタの入り、拡大テーマの響きなどを確認された後、
先生「良いねんけど、もう1週やっておきましょう」
と言われました。

心の中で「ぶ~」と思いながらも、もう1週しました。
それで良かったと思います。
更に弾きこんだことにより、整理されたからです。
「先生って、さすが見てはるな~」と思いました。

弾けなかった事により、
弾けなかった所を直してもらう方が、
これからの為に良いと思いませんか?

つづく


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