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ステージ出入りのこと

  日本の演芸では、演目が終わると、袖に向かって真顔で一目散に下がっていきます。私は寄席が好きなのですが、初めて見た時、金沢のお客さんの反応が悪かったので怒って帰ってしまったのかと申し訳なく思ったくらいです。

 落語や漫才もそうですが、能や狂言も、拍手を背中に受けながらも、それには全く答えることはなく、真顔でひたすら静かに橋掛りを歩いて帰ります。
文化、考え方の違いなのかなあ、出入りも演技のうち、ということなのだ、とは思います。

 私の学生時代の声楽の山田純彦(あきひこ)先生は、
「たとえ学生の無料の発表会でも、交通費を払って来てくれているお客様に対して、舞台へ出る時はもちろんのこと、演奏が終わっておじぎをして、完全に袖に下がるまで、感謝の笑顔をお客さまに向け続けなさい。」と教えて下さいました。

 しかし、その時の先生のお手本は、身体はピアノに向かって歩いていても、首だけは客席に向ける、というもので、まるで人形の首を挿げ替えたように、90度回転した笑顔が肩の上に乗っていたので、おかしくてガハハと笑ってしまい、「何を笑っているんだ!失礼だぞ!」と言われたのを覚えています。

 私はあんなに身体が柔らかくないので首の90度回転は無理ですが、先生の教えは大切に、笑顔で出入りを心がけています。


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