ヤモリの話

我が家では毎年夏の夜には、ヤモリがリビングの窓の網戸に張り付いて、小さな虫を食べています。
私は、家の中にいる虫や爬虫類などは大嫌いだけど、外にいるなら怖くないので、
「ヤモく～ん、おいしいかい？」
「もっと上に行けば虫がいるよー。」
などと話しかけて楽しんでいます。脅かさなければ、近くでそっと声をかけたくらいでは逃げません。

だから、先日、あるテレビドラマで、役者さんがヤモリを指でチョンとつついたら、シューッと逃げるシーンをみた時、そのヤモリが良くできた作りものだとわかりました。（だよね？）
だってヤモリは身体全体を左右に大きくくねらせながらユニークな動きで進むのです。あのようにスーッとまっすぐに進むのは、トカゲかカナヘビか・・・。（こちらの区別は私はできません。）

そう、いつも本物を見ているから偽物がわかるんです。骨董や美術の世界でも、本物を見慣れていると偽物がわかるけれど、偽物ばかり見ていると本物がわからない、といいますよね。
音楽もそうなのかなあー。なんちゃって。

ヤモリがタイミングよく演技してくれるわけがないから作りものだっていいじゃないの！
夏の夜の戯言です。どうも失礼しましたー！

まだまだ昼間は暑いけれど、秋の気配もありますよ。
数日前からこおろぎが鳴き始めました。