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伝えるということ

演奏には、魅力的で人を引きつける演奏と、上手ではあるけれどそんなに魅力的ではない演奏があります。
この違いはいったいなんでしょう? それは結局、弾き手が、聴く人に対して、何かを伝えようとしているかどうか、そしてそれがうまくいっているかどうか、ということに尽きると思います。
言い換えれば、説得力のある演奏ができているかどうかだと思います。

まず、自分自身、伝えたいものがないとだめでしょう。今この場所で、この人たちの前で、この曲を演奏する。そこで自分は何を伝えたいのか、そのためにはどう弾くのか、自分の頭でよく考えてあらかじめ決めておかなければなりません。伝えたいものがあって、そしてそれを伝えるテクニックを磨いて、それが本当に伝わっているかどうかをチェックできる感性と聴く耳の力が必要です。

次に大事なのは、どう伝えるかです。伝えたいものがあっても独りよがりではだめです。音楽は言葉と同様、コミュニケーションの手段です。コミュニケーションは他人と自分の関係を作り上げていく上で、とても大きな役割を果たします。どんなに言葉巧みな人であっても、誠意が感じられなければ、相手は心を開かないでしょう。本当は誠実でとてもいい人なのに、言葉足らずでいつも誤解を招いてしまう人もいるでしょう。音楽も同じです。作曲家のメッセージをきちんと読み取って、それをどのように皆さんに伝えるか、独りよがりにならず、自分と聴き手の両方に対して誠実に向き合うことが大切です。

ピアノで何かを伝える。何を? どうやって? それはあなたが決めることなのです。


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