基礎力

音楽発表会に向けて、合唱の練習が始まりました。

まず、パート練習をするために、パートリーダーと音取りリーダーを決めました。

ピアノのお稽古をしている子がたくさんいるので、音取りリーダーをやってみたい子が続出しました。

ところが、
少し旋律を弾いてもらったところ、
まるで弾けない子がほとんど。
驚きました。

いつも休み時間から音楽室にきて、
パラパラピアノを弾いている子が大勢いるのに、その子たちが、もう歌えるようになっている旋律が弾けないのです。
どこを弾いたらいいのかわからないという子もいました。

ピアノは音楽の基礎を身に付けるのには最適な楽器です。

音取りリーダーが出来ないようなレッスンってどんなレッスンなのでしょうね。

おそらくは、先生が弾くのを見て、手の形を覚えて、あとは耳で覚えて弾いているのでしょうね。

これでは、音楽の基礎は身に付きません。

ピアノを弾くことで身につけた基礎力があるからこそ、ピアノから離れても、将来、他の楽器や合唱などにいかしていけるのです。

その場しのぎでは、忘れてしまえばおしまいです。
基礎力があれば、ピアノを始め音楽から離れた時期があっても、また始められるのです。

つくづく自分のレッスンを振り返りました。

私は、基礎力を楽しく身につけることにかなりこだわって、レッスンしているつもりです。

でも、果たして本当に基礎力が身についているのでしょうか？

私のところにきている子たちは、音取りリーダーができるでしょうか？

自分のレッスンを振り返るきっかけになりました。