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「ユーマスト ビリーブ イン スプリング」

ミッシェル ルグランが作曲したフランス映画「ロシュフォールの恋人たち」の挿入歌です。
フランソワーズ ドルレアックとカトリーヌ ドヌーブ姉妹が出演したミュージカル映画。お姉さんのフランソワーズ ドルレアックが そのすぐあとに死んでしまうので そういう意味では貴重な映画だと思います。一度 テレビで見たような気がしますが、ミュージカル仕立てだったので、ちょっと苦手な感じでした。
カトリーヌ ドヌーブと言えば有名な「シェルブールの雨傘」の主題曲も ミッシェル ルグラン作です。

大好きなスティーブ マックイーンの映画「華麗なる賭け」「栄光のルマン」の音楽も素敵でした。
小学校の高学年か、中学生の頃でした。移転する前の静岡オリオン座で「栄光のルマン」の予告編が見たくて その一本前の映画を見に映画館に入ったのを覚えています。予告編を見たくて前の映画を見にいくほど、映画が好きでした。前の映画が何の映画だったかは忘れてしまいましたが、予告編をどきどきしながら見たのを覚えています。月2回ぐらい お小遣いが許せば映画を見ていました。

前々回のブログで バート バカラックの「雨に濡れても」に一言ふれたので、ミッシェル ルグランのことを少し書きたくなりました。(エンニオ モリコーネもいいですね。ジャンポールベルモンドの「華麗なる大泥棒」の主題曲がすごく素敵で 僕のなかで映画音楽ベスト5に入ると思います。では「雨に濡れても」は?)

ミッシェル ルグランの曲は フランス人らしく、お洒落です。バート バカラックのような粋な感じではなく 優しくて、ちょっと泣けてくるような感じです。お洒落っていうのが一番あっているような気がします。


「一ヶ月後、私は短いニューヨーク滞在の予定をたてた。到着したその日、私はポスターでビルがファット・チューズデイ・クラブで演奏しているのを知った。ベースはマーク・ジョンソン、ドラムはジョー・ラバーバラ。私はイエローキャブにすべり込み、二回目のセットがはじまる直前に飛びこんだ。絶対的な幸福の一時間…。」 

(ミッシェル ルグラン自伝 115ページ)

そう 自伝によると、偶然ビルエヴァンスの最後の演奏に立ち会ったそうです。(1980年9月10日)
演奏のあと 2階のレストランで食事を共にして ビルエヴァンスのマネージャー ヘレン キーンから依頼を受けた企画の話をしたそうです。その時の様子は短いですが、自伝に書いてあります。ビルエヴァンスは その5日後の9月15日に亡くなります。



数ヶ月後 ワーナーから遺作が発売されました。

「ユーマスト ビリーブ イン スプリング」です。

1曲目の「Bマイナーワルツ」からして素敵です。
亡くなった、妻のような存在だった恋人エレインに向けて書いたオリジナルです。
2曲目「ユーマスト ビリーブ イン スプリング」
コーラスごとに半音の転調が行ったり来たりして、テーマ アドリブ ともに絶妙な演奏です。後期のビルエヴァンスの中でベストな演奏、作品だと思います。最後の共演になったエディゴメスのベースソロも秀逸です。

このレコードを聞いたミッシェル ルグランの感動、感想が自伝にわずかですが、書いてあります。嬉しいです。ミッシェル ルグランの気持ちが伝わってきます。大好きなビルエヴァンスについて語る大好きなミッシェル ルグラン、もうこれ以上のことは無いと思います。僕にとって、かけがえの無い宝物です。


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