大人の生徒に教えられ

大人の方のレッスンが面白い。
子供にはどちらかというと一方的なレッスンになりがちだが、大人となると
言葉のキャッチボールができるのが何と言っても楽しい。

今日は、キーボードの経験はあるけれどピアノは初心者という方と、
4歳の頃からずっと約25年ほど通い続けてくれている生徒のレッスンがあった。
初心者とは言え、音楽性溢れる方なので一つ一つの反応がヴィヴィッドで
アドヴァイスをしているこちらのほうが教えられることが多い。

例えば「フレーズの始まりは何気なく始めずに・・・」と言うと
「そうか、そうですよね！なるほど、私、何気なく始めてました！
　これは大切ですよねぇ」と返ってきた。
そんな反応をいただくと、話をした私のほうが　”フレーズの始まりははっきりと”
という当たり前だがついつい自分にも小さな生徒にもいい加減になってしまっていたこと
自体に、改めて気づかせていただけたりして。感謝、感謝。

そして、ピアノのほうはベテランの彼女の場合は
「知識があってもそれを実際に演奏に生かさなくちゃ・・・」
という話をしていたらば、「そういえば先日京都へ行ったときにあるお寺のお坊さん
が、知識と知恵の違いを・・・・云々」
と仏教と神道の違いについて聞いてきたという良い話を私にしてくれて、
謝礼を頂いている私のほうが逆にとても”ためになる”時間を過ごさせてもらった。

本当に有難い話である。