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美しい音を求めて

 昨日、ショパン国際ピアノコンクール in ASIA の地区大会の一つが終了しました。当音楽院からは、先月に日本クラシック音楽コンクールで全国大会への進出を決めているYちゃんが、小学5・6年生部門に挑戦しました。

 コンクールに出るようになってから3年が経過し、少し経験値も上がってきたのか、色々課題は残るものの、最近は本番であまり目立ったミスはしなくなってきました。今回も難しい課題曲を選曲しミスをする参加者が多い中で、ほぼノーミスの演奏をすることができ、その点においては大変満足のいく演奏となりました。
 ただ、本番でのプラスアルファが生まれたかといえばそれ程ではなく、少し呼吸が緊張からか浅くなり、間が十分でなかった箇所が多かったように感じました。
 あと私も普段少し気になっていたことではあるのですが、審査員の先生から、肩や背中に力みがあって、音色に曇りがあるとの問題点を指摘されました。

 もちろん、その事を克服していくためには、これからもっと脱力をマスターしていかなければいけないのは当然なのですが、私はその前に、自分の音に曇りがあることを本人がちゃんと自覚し、美しい音に憧れ、納得できる理想の音を自分も出してみたいと、心の底から強く強く願うようにならなくては始まらないのではと考えています。
 そのためには、普段から良い演奏にたくさん接し、美しい響き方とはどのようなものかということを、よく知っていなくてはならないと思います。
 そして自分の発する音に、常に問題意識を持ち、少しでも理想の音に近づいていこうと、求め続けていく中に、脱力等のヒントが腑に落ちる瞬間があるのかなと思います。

 結局、良い耳を育てるという一言に尽きるのですが、世間では誤解も多いようですが、これは決して絶対音感さえあればという意味ではありません。
 絶対音感はあれば便利ですので、当音楽院でも幼児教室では力を入れてはおりますが、音が解るかどうかという耳の良さではなく、美に対する感受性を高めていくという意味での耳の良さです。
 ここが貧弱であれば、半分冗談ではありますが、脱力してふにゃふにゃーとなるだけなら、ネコにでもできます。

 昨日の地区大会では、審査の先生方も、厳し目の審査で臨まれたのか、全部門で金賞受賞者が出ず、銀賞が最高位となりました。
 その中でも有難いことに、Yちゃんは銀賞を受賞することができ、クラコンに続いて全国大会への出場が決定いたしました。
 ただこの結果に奢らず自慢せず、これまで以上に問題点の克服に真摯に取り組み、全国大会では益々成長した姿を披露することができるよう頑張っていきたいと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。 


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