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自分を信じる大切さと難しさについて

 男子テニスの全米オープンにて、錦織圭選手が、日本人初となる準優勝を成し遂げました。優勝こそ惜しくも逃しましたが、多くの夢を私達に与えてくれました。心より祝福したいと思います。

 決勝戦の前日、元テニスプレーヤーであるテレビ番組のコメンテーターをしていた方が、次のようなことを言っておりました。
 「錦織くんのすごい所は、どんな状況になっても最後まで自分自身を信じることができる所ですね。」と。

 私はこの言葉を聞きながら、この夏のピティナピアノコンペティションでの生徒達の奮闘ぶりを振り返ってみました。
 予選で終わってしまった生徒達、本選まで進んだ生徒達、共に今年は練習での成果が本番では十分に発揮できないケースが目立ったように思います。
 その原因を分析すれば色々あろうかとは思いますが、やはり本番の緊張感の中で、最後まで自分を信じきることが難しかったのが一番ではないかと思うのです。

 何故難しいのか。
 どんな状況下でも揺れない心のことを不動心と言いますが、不動心はよく氷山の姿に例えられます。氷山は海面の上に見える部分よりも、海面下の見えない部分の方がはるかに大きいと言われています。だからどっしりとしていて安定し、まるで大陸のように見えるのだとのことです。
 実際に見えている海面上の部分を、人目に触れる本番での演奏だとすると、それに自信を持ち安定させるためには、目に見えない海面下の部分を何倍、何十倍にも充実させなくてはならないのだということを、この事は教えてくれます。

 では目に見えない海面下の部分とは、この場合何を指しているのかを、考えなくてはなりません。
 それは日々の精進の積み重ねそのものでしょうし、具体的に細かく上げていけば、曲に対する研究、練習の積み重ねは当然のこと、幅広く地力や教養を身につけていく為のあらゆる練習、又は学習メニューに対して、特別な時だけではなく、常に深い問題意識を持ちながら、心を込めて誠実に取り組み続ける姿勢そのものであるように感じます。

 いざという時に、自分を信じる事はとても難しいことかもしれませんが、今後は人目に触れない海面下の部分にこそ自信を持てるようにしようと決意し、不動心を身につけていこうとする過程の中で、どんな場面においても自分自身を説得できる真の強さが出来てくるのかもしれません。

 不動心をキーワードに、又来年に向けて生徒達と共に精進し、成長していきたいなと心より思います。錦織圭選手、夢と希望をありがとうございました。


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