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楽譜の違い

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新潟市も桜がいよいよ見頃を迎えました。
皆様いかがお過ごしでしょうか。
今週末がお花見に絶好のチャンスのようです。
お天気も良さそうですし、私もぽちぽち出かけたいなと思っています。


さて、ここ最近のレッスンでは、楽譜を見比べてああでもないこうでもないと生徒さんと吟味する機会が増えました。
どういうことか?と言いますと、クラシック音楽は、楽譜の出版社ごとに曲に書かれていることが違うからです。

たとえば、バッハのインベンション1番。
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おわかりいただけただろうか(心霊番組のナレーション風に)。
左の楽譜にはスラーや強弱記号などがバシバシ入っていますが、右の楽譜にはまったく書かれていません。
これは、右の出版社が手抜きをしているわけではなく、作曲家が楽譜を書いたときに細かな指示を書き込まなかったことが原因です。
それは、当時の演奏家の中では暗黙の了解の弾き方があったからだと推測されます。

たとえば、「☎︎」という絵文字があるじゃないですか。
これ、電話だということは大体の人はおわかりですよね。
でも、30年くらい経ったら、これが電話だとわかる人は減ると思います。
そして、100年後にはどうでしょう?
きっと、カッコつきか何かで注釈がないと「電話」というものだったことがわからない人がほとんどになるのではないでしょうか。

たとえが適切かどうかはさておき、音楽でも同じことが言えます。
作曲家が事細かに指示を楽譜に書き込まなくても、当時の演奏家は大体の弾き方がツーカーでわかっていたのだと思われます。
わからなければ作曲家に直接聞けばいいですし。
でも、現代の私たちはすでに亡くなっている作曲家に聞くことができません。
20世紀以前では、作曲家が残した演奏の音源というものも存在しません。

ですから、音楽の専門家が研究して解釈したスラーや強弱、ペダリングなどを書き込んだ楽譜が、各出版社から出ているんですね。
解釈がそれぞれ違うので、どこの出版社のものを使うかということはかなり重要です。
また、いろんな出版社の楽譜を見比べて、納得できる奏法を選択するという作業も必要になってきます。

余談ですが、時代が近代に近づくにつれて、作曲家が楽譜に指示を書き込むことが増えていきます。
これは、クラシック音楽が教会や王侯貴族などの限られた人だけのものから、革命などの時代を経て、庶民へと裾野が広がってきたからだと教えられました。
何千何万という演奏家に、作曲家が直接弾き方を指導することは不可能ですものね。

そんなこんなで、発表会やコンクールが近くなっている坂場ピアノ教室では、いろんな楽譜を見比べたり、YouTubeでいろんな演奏家の演奏を聴き比べたりしながらレッスンするという作業が行われています。
これが大変ながらも個人的には楽しい作業だったりします。
自分で曲を作り上げていくという楽しみです。
引き続き、生徒さんとこつこつと研究していきたいと思います。



坂場ピアノ教室は、新潟市西区の山田小学校近くにあるピアノ教室です。
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