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ベートーヴェン 「悲愴」 第3楽章

この曲は、中学のコンクールの課題曲だったり、
音大受験曲だったり、発表会の演目に選んだり、で
ほぼ 常時 誰かのレッスンをしています。

いまは・・・
受験のために特別に、いつもお習いしている先生のご紹介で
隔週でレッスンに通われている生徒さんと 取り組んでいます。

 ♪   ♪   ♪  ♪

ベートーヴェンのピアノソナタには、名前がついたものがいくつかありますが、
ベートーヴェン自身の命名は案外少なく、この『悲愴』と『告別』ソナタの二曲だけです。

ピアノ(ピアノフォルテ)という楽器の性能をぐんぐん広げていくきっかけとなった、
ピアノ史の中でも記念碑的な役割を果たすベートーヴェン全32曲のピアノソナタ群ですが、
第8番目にあたる『悲愴』ソナタは、初期のソナタの中でもっともロマンチックで大胆、
人気もナンバーワンの名曲中の名曲です。

 『悲愴』以前の若きベートーヴェンは、 ハイドン先生の下で勉強した卒業記念論文的な
最初の三曲のソナタから、 悲愴ソナタ直前の第7番ソナタまで
「今までの作曲家とは違うことをしてやる!」
という意気込みたっぷりに、
それまで交響曲のみに用いられていた4楽章以上のサイズを
ピアノソナタのジャンルに取り込んでみたり、
「メヌエット」の代わりに「スケルツォ」楽章を挿入してみたり、

といろいろ「形」の上での新しい試みに挑戦していました。

きっと、天才の中の天才、若きルートヴィヒくん、そこら辺の作曲家と同じことしてたまるか、
みたいな、とんがった気持だったのでしょうね。

第7番の二楽章では、続く第8番『悲愴』の深い慟哭を彷彿とさせるような感情を登場させています。
ここまでの深刻な表情がピアノ曲に盛り込まれたことは、それ以前の作曲家にはありませんでした。
バッハ、モーツァルトの音楽では、たとえばミサ曲などや受難曲などには存在しましたが。。。

そして『悲愴』第8番作品13。
ここでベートーヴェンは、形式的には、モーツァルトやハイドンら先輩達の用いた3楽章ソナタという、
いわば縮小の路線をとるのですが、内容的には、それまでのピアノソナタには求められなかった
あまりにも振幅の大きい、劇的な感情の表現を盛り込みました。
大きな感情をピアノ作品に映し出した初めての作品、という意味で、その後のロマン派ピアノ音楽の
原点といえます。
このような大きな感情をピアノに写しだそうとした裏には、ピアノという楽器が躍進的に発展を遂げて
いったという、歴史的な、物理的な側面もあるのでないかと思います。

最新のピアノの性能に触発されて、ベートーヴェンの創造的な天才は、反応し、飛躍し、
最新のピアノの性能を遥かに飛び越えていく。。。

するとしのぎを削っていたピアノメーカーの開発者達は、さらなる開発を推し進めていく。

ピアノという楽器は、この時期、ベートーヴェンのとどまるところを知らない表現欲と競争するかのように、
もっと、もっと、とさらなる進化を遂げ、ピアノ音楽の可能性を果てしなく発展させていったのです。

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第1楽章 Grave; Allegro di molto e con brio
ここまでピアノに深刻な、深遠な感情を求められるのは、あとにも先にもないのではないか、
というくらい大きな感情をぶつけたグラーヴェの序奏。
激情のほとばしる主部との対比も素晴らしく、ベートーヴェンにしか書けない名作中の名作になっています。

第2楽章 Adagio cantabile
これほど優美で、深い慈愛に満ちた表情を音にできるベートーヴェンは、やはり人間的にも懐の深い人物
だったのでしょう。
優しい表情、というにはあまりに深く、悲しみを知った人にのみに表現できる優しさ、といいましょうか。
こどもにも、譜面を音にすることは可能ですが、ここに湛えられた温かみや諦観にも通ずる優しさを表現する
ことは、なかなか難しいことかもしれません。

第3楽章 Rondo; Allegro
さて、課題曲となっている第3楽章。
ここでは、レッスンでお伝えしていることの一部をご紹介します。

アルベルティ・バスの伴奏に乗って流れるハ短調の旋律が美しいロンド。
指の筋肉がよくトレーニングされていないと美しく表現できません。
途中、左手に和音が挿まれた、なかなか弾きにくい箇所があるので、
取り出しての練習をすすめます。
ロンド主題の結びは、第1楽章の主部を彷彿とさせるような決然とした情緒。
ここは指先、指の付け根がしっかりと型作られていないとかっこよく弾けません。
変ホ長調の福次主題は豊かな音で幅広く歌う。ここでは、指の重さだけではなく
腕の重みを取り入れたタッチだと上手く表現できるでしょう。
その後変イ長調のフーガが現れますが、意外にアーティキュレーションが細かく書き分けられているので、
よく譜をみて、正しく弾き分けるよう心がけましょう。

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何はともあれ、相手は超一流の芸術作品です。
敬意と情熱を持って取り組みましょう。
正しく楽譜を読む、とおのずと作品が姿を現してくれます。

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