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ハイフィンガーアクション?

最近は多くの成人の生徒さんから、レッスンの申し込みを受けます。

ピアノを一生続けて下さることを、大変嬉しく思います。

それらの方々の多くから、「子どもの頃、ハイフィンガー法で習いました。これからでも、直るものなんでしょうか?」と聞かれます。

実は、この用語の創始者は、中村紘子さんです。

「チャイコフスキーコンクール」において、日本で従来行われていた奏法を初めて概念化し、この奏法がもたらす弊害に注意を促した最初の人物が彼女です。

これ以降、日本ではこの問題が取り上げられ、ハイフィンガーという言葉が普及しました。

これは中村氏の造語ではなく、英語のhigh-finger-actionの略。Boardmanが著書(1954)でKey-hittingという表現をした事に拠るものです。

Gerigはピアノ技術史という著書(1974)で、独のhigh-finger-school(schoolとは「学派」という意味)は「日本のハイフィンガー法とは異なるが系譜を明らかにするに役立つほど似ている」と述べています。

その奏法の問題を日本人の中に意識化させたのは、彼女の才能ゆえと信じています。

ジュリアードに留学していたときは、奏法の基礎からやり直さなければならないとの現実が彼女に重くのしかかり、寮の白い壁を呆然と見つめて過ごす日が多かったそうです。

彼女はショパンコンクールで入賞した際にも、「才能はあるが、ハイフィンガー法によるタッチは宜しくない」と評されました。

帰国後の彼女の演奏については、多くの評価が行き交っていましたが、客席から演奏に拍手を送った回数は数えきれません。

苦労して得たものの価値は、計り知れない価値がありますから、諦めないでピアノを楽しく学び続けて下さいね!











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