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二つの選択

アコースティックピアノで練習することは昔は常識でしたが、今では住宅事情の変化に伴い、「電子ピアノ」のご選択を余儀なくされるご家庭が増えて来ました。

集合住宅にお住まいの二人の生徒さんから、ここ半年以内に同じ質問を受けました。それは、「消音装置付きのアコースティックピアノを搬入して、常時、ヘッドホンで練習したいと思うのですが・・・。」

私は、この案には賛成しておりません。

まず、「たとえ、音を出さないとしても、マンションやアパートの規約を破ってピアノを搬入してしまうと、管理会社やご近所をめぐってのトラブルに繋がる可能性があります。

また、音出しが完全に禁止されてしまうと、メンテナンスが出来なくなります。その状態で来てくれる調律師さんはいらっしゃらないと思います。そうなると、ピアノが早期に壊れてしまう可能性さえありますね。

「音は電子音で我慢しても、タッチだけは本物のピアノにしたいから・・・。」とお考えになられる生徒さんもいらっしゃるのですが、消音装置という異物を入れた時点で、本来のアコースティックとしてのタッチは損なわれることを、じゅうぶんに認識されていらっしゃらないこともあるようです。

先日、サイレント装置を入れた状態、および解体時のピアノ内部をご覧になった方が、「ぞっとした」と、率直な感想を述べられました。

何にぞっとしたのかについては、敢えてその方に聞きませんでしたが、「本来はシンプルであるはずのピアノの内部がそのようになっているとは、想像だにしなかった。」というようなニュアンスでした。

しかし、サイレントピアノのメリットもありますので、デメリットとの両方を、バランスよく理解することが大切です。

上記の方々のうちお一人は、ピアノ可マンションへのお引越しが決まりました。又、それが難航しているもうお一方は、極力アコースティックに近い電子ピアノへのお買い換えを具体的にご検討中です。

機種選びにあたって、メーカーサイトの説明を読むだけでは分かりづらいので、店頭で実際に「試弾」することが大切だと思います。


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