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ジャパニングと黒いピアノ

中国の陶磁器を指す英語の名称が「China」であることはよく知られていますが、日本の漆器のことを英語で、「Japan」と言うことがあるとご存知でしたでしょうか?

日本が誇るべきこの伝統文化は、大航海時代の西洋人を魅了しました。日本から漆器が輸入されるだけに留まらず、本国で模造品の漆器を造ることさえも流行したのです。

西洋人が日本の漆器と初めて出会ったとされる16世紀以来、「漆黒の美しさ」に魅了された貴族たちはこぞって日本の漆器を買い求めました。

やがて鎖国によりその流通量が少なくなると、自分たちで漆器の光沢を再現する技術を編み出したと言われています。これが、所謂「ジャパニング」と呼ばれる文化なのです。

特に、「漆塗り独特の深い黒色」に、西洋の王侯貴族たちを魅了し、その美しさは主に「家具」に反映され、遂には「ピアノ」にまで及んだのです。

このように見て行くと、グランド(またはアップライト)ピアノの黒は、「日本の漆(うるし)の深い黒を再現した色」ということが見えて来ますね。

現代にあっては、「ポリエステル鏡面加工」という技術で、殆どのピアノの塗装が行われています。それは、透明性のある不飽和ポリエステルに、目的の色顔料を加えたものを使用しますから、基本的に色選択についての自由度は高くなっています。

ですから、お望みであれば、黒に限らず、お好きな色のピアノをオーダーすることも出来ますよ!


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