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洋梨 vs 和梨

英国生まれの私の友人が、通りがかりの見知らぬ人に、「どこから来たの?」と尋ねられたそうです。それで、彼女が「イギリスです。」と答えたところ、不躾に「欧州の梨はマズいだろう。日本の梨は美味しい。」と言われたそうです!

気立ての良い友人は「その通りです。」と答えたそうですが、もし私が彼女の立場なら、「西洋の梨には音楽性があります!」などと、ワケの分からない反論をしたかも知れません。

その根拠ですが、「梨」と聞くと、私は真っ先に、エリック・サティのピアノ連弾曲「梨の形をした3つの小品」を思い浮かべます。この作品について、ドビュッシーがサティに「この曲には形がない。」と言ったとき、サティは「いや、この音楽には梨の形があるよ。」と答えたというエピソードがあります。

作曲家がここで意図した「梨」とは、言う間でもなく、左右対称とは言い難いあの「洋梨」のことです。

「三つの小品」というタイトルにもかかわらず、〈開始の様式で〉〈同じものの延長〉〈ゆっくりと〉〈奔放に〉〈粗野に〉〈付け加え〉〈言いなおし〉の七つの部分で構成されていることも、ドビュッシーが彼に、「形式についてもっと配慮するように」と忠告した理由の一つだと思います。

実は、フランス語の「梨」(poire)には「阿呆」という意味があるのです。ですから、サティは意図的に「三つ」と「七つ」を間違えたように見せかけて、これを創作したのかも知れません。

このように、改めて考察してみると、和梨の方が「知性」の面では優っているものの、「分析力」においては洋梨の方に軍配が上がるのかも知れません!

「和梨」の方が水分量が多いため、概して「洋梨」の方が甘めでカロリーが高いですが、「洋梨」にはアミノ酸やビタミン、ミネラルが豊富に含まれており、「疲労回復」や「皮膚の新陳代謝・肌の保湿」のために良いそうです。

さて、肝心な「味」についてですが、実は「洋ナシ」には4,000もの種類があるため、一概には何とも言えないのです。「音楽」も「食べ物」も、結局は「好み」の問題になりますね。


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