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まだソナチネ?!もうソナチネ?!

先日、生徒さんの練習環境(楽器の状態など)が話題になっている中で、「レベルはどのくらいですか?ソナチネ程度ですか?」という質問を受けました。

「ソナチネ」というのは、言う間でもなく、「レベル」なく「様式」に属する言葉ですが、そのように質問してきた方は、教則本として最も広く用いられている「ソナチネアルバム」を指したのだと思います。

「ソナチネアルバム」は、1巻、2巻とも、「ソナタ」に移行する前段階の曲集ですから、中級以上のレベルに区分されることはありません。

ソナチネに入ったときに、生徒さんが「簡単」と感じることが出来るよう、その前の段階をどのように誘導していくかがその先生の力量と言えますね。

「ソナチネアルバム1」は、ソナチネの前段階、つまり「ブルグミュラー25練習曲」などのテキストの完成度や弾き込み方により、生徒さんが感じる難易度が異なります。

モーツァルトやベートーヴェンが書いた作品も、アルバム後半に含まれていますので、作曲家についての理解を深めることや、それに合わせた弾き方を習得する上でも有益です。

しかし、「ブルグミュラー25練習曲」に比べると、若干、楽譜が複雑になることや、長い曲が含まれることから、「バイエルや初心者向けの大人の教本に収録されている曲が流暢には弾けない」という状態で使用すると難しく感じになると思いますので、使用するには注意が必要です。

そこで、二つのことをご提案しますね。

一つ目は、「難易度の順序を整理してから始める」というものです。「ソナチネアルバム1」は作曲家ごとに構成されていますので、1番から順に練習を始めると無理が出て来ます。7番、5番、8番、9番、10番、17番の順に進めると比較的スムーズに行きます。

二つ目は、音源を予め聴いておいて、弾きたい曲をリストアップしておくことです。好きな曲であれば、たとえ完成に時間がかかったとしても、レベルを超えて弾けるようになる例は数多くあります。

私の教室では、大人になってピアノを始めた初心者の生徒さんが、現在ベートーヴェンの「ソナタ」を練習していますが、もう完成間近です。また、先々月まで「ブルグミュラー25練習曲」を弾いていた子供さんも、現在、ベートーベンの三大ソナタを上手に弾いています。

「弾きたい!」という情熱と、指導者の適切な助力があれば、「初級」「中級」「上級」といった区分に関係なく、弾けるようになることは決して珍しくありません。企画化されたレベルに捉われることなく、自由な発想のもとに音楽を楽しめると良いですね!


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