ホーンテッドマンションの恐怖
表現力に乏しい演奏のことを、能面のような顔になぞらえることがよくあります。
無表情で何を考えているかわからない様子を指しているわけですが、能面は本当に無表情なのでしょうか。展示されている能面を眺めている限りでは、表情が読み取りにくいと思います。
しかし不思議なことに、舞台上では、物理的には変わることのないはずの硬い木で出来ている能面から豊かな表情を見ることが出来ます。
例えば、女性の怨霊を表現する面「般若」からは、怒りだけでなく、鬼になってしまった女性の悲しみや苦しみが感じられますね。
ところで、この「般若」のお面を裏返したところを見る機会がありました。
表から見て引っ込んでいるところが出っ張っていて、出っ張っているところは引っ込んでいるわけですが、不思議なことに、鼻などの出っ張っているべき箇所は、裏から見てもやはり出っ張って見えるのです。この現象を「ホロウマスク錯視」と言います。
お面を傾けてみると更に興味深いことが起こります。
引っ込んでいるものを出っ張っていると知覚すると、視点を動かしたときに、お面が自分の動く方向へ向くようになります。
この錯視はお化け屋敷の壁の彫刻などで利用されており、自分が左右に動くと顔の形をした彫刻の顔も向きを変えることになり、どこから見ても追ってくるように感じられるのです。ディスニ―ランドのホーンテッドマンションにはこの「錯視」が使用されています。
さて、「般若」の話に戻りましょう。一見、畏怖の念にとらわれるかも知れませんが、演者と一体になった能面から生きた多様な表情を読み取ることが出来ます。ピアノの演奏も同じように、表情豊かでありたいものですね。
※レッスンにご興味のある方は、https://wisteria-piano.com/index.htmlよりお気軽にお問い合わせ下さい。スマホの方は、トップページから一番下(発表会情報の下)までスクロールして頂けると、当教室のURLにアクセスすることが出来ます。
無表情で何を考えているかわからない様子を指しているわけですが、能面は本当に無表情なのでしょうか。展示されている能面を眺めている限りでは、表情が読み取りにくいと思います。
しかし不思議なことに、舞台上では、物理的には変わることのないはずの硬い木で出来ている能面から豊かな表情を見ることが出来ます。
例えば、女性の怨霊を表現する面「般若」からは、怒りだけでなく、鬼になってしまった女性の悲しみや苦しみが感じられますね。
ところで、この「般若」のお面を裏返したところを見る機会がありました。
表から見て引っ込んでいるところが出っ張っていて、出っ張っているところは引っ込んでいるわけですが、不思議なことに、鼻などの出っ張っているべき箇所は、裏から見てもやはり出っ張って見えるのです。この現象を「ホロウマスク錯視」と言います。
お面を傾けてみると更に興味深いことが起こります。
引っ込んでいるものを出っ張っていると知覚すると、視点を動かしたときに、お面が自分の動く方向へ向くようになります。
この錯視はお化け屋敷の壁の彫刻などで利用されており、自分が左右に動くと顔の形をした彫刻の顔も向きを変えることになり、どこから見ても追ってくるように感じられるのです。ディスニ―ランドのホーンテッドマンションにはこの「錯視」が使用されています。
さて、「般若」の話に戻りましょう。一見、畏怖の念にとらわれるかも知れませんが、演者と一体になった能面から生きた多様な表情を読み取ることが出来ます。ピアノの演奏も同じように、表情豊かでありたいものですね。
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