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音の色彩② メシアン

皆さん、こんにちは!
今日も前回に続いて「音の色彩」についてお話ししたいと思います。
「色聴」と言うと、多くの方々の頭に浮かぶのは、ラフマニノフの「音の絵」とかムソルグスキーの「展覧会の絵」など、タイトルからして明らかなる視覚的な意図をもって創作された作品群だと思います。
私はまず第一に、オリヴィエ・メシアンを思い浮かべました。
それは私が学生時代から同作曲家による作品を好んでいたことや、2008年の同氏生誕100周年記念に因んで幾つかのピアノ曲を公開演奏したことなどに拠るものです。
さて、同作曲家の著書に、「リズム、色彩、鳥類学による作曲法」というものがあり、その第7巻第3章の冒頭には、彼が音楽を聴くときや楽譜を読むときにはいつもそれに対応する色彩が見えていたことが書かれています。
同氏のレッスンを受けた人々は、「紫色に弾いて」「もっと緑色の和音にして」といった具体的指示があったことに驚いたと言っています。
メシアンの色聴が複雑な構造を持っていたことは、同氏自身が「音楽を聴くと音の複合体に相応する色彩の複合体が私の中で見えるのだ。」「私の諸和音は色彩であって、和音は頭脳に色彩を発生させ、色彩は和音と共に進展する。」と語ったことによって明らかにされています。
同氏は自らの作品〈アッシジの聖フランチェスコ〉の様々な主題や場面に色を織り込みましたが、色聴のない人々にはそれを識別することが出来ないため、分析という手段によって色をめぐる様々な議論がなされてきました。
アッシジの第一幕はヒバリの鳴き声で開始しますが、これは「作曲法」の第5巻によれば、チョコレート色ということになります。
また、中心となる「聖フランチェスコの主題」は、「真っ白な雪の上で輝く金色の太陽の色」と言われていますが、その根拠はメシアンが構成した48種の固有な和音番号の12-Dの和音にあります。
メシアンは「私が色彩をこめても聴衆には何も見えないのが残念だ」と述べました。しかし私たちに具体的な色が見えなかったとしても、彼の作品中に輝く色彩的な響きを堪能することは出来ますよ!
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