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小さい来訪者

「うちの子には人見知りがあるんです・・・」というお悩みお持ちのお母さまが、就学前の男のお子さんを連れて、教室を見学されたのが、昨年7月頃でした。

そのお子さんは、建物に入る前から、「嫌だ」「帰る」と涙目だったそうです。

お母さまの努力の甲斐あって、やっとレッスン室に足を踏みいれることが出来ました。

しかし、レッスンを受けている一歳年上の女の子を見た途端、身体が硬直してしまいました!

その活発な女の子は、いつもと違う観客の訪問が嬉しかったようで、ハキハキした口調で私の質問に答え、得意げに両手で弾いてみせました。

女の子はワークブックを開くと、いつも自分のために選んでいたお気に入りの色鉛筆を、その日は自分より小さい男の子の手に握らせて、「一緒にやろうよ」と誘いました。そのお姉さんぶりの姿は、とても頼もしく見えました。

ところが、男の子の方は圧倒されしまい、お母さんの脚にしがみついてないもう一方の手で、色鉛筆を受け取ったものの、まるで1000人もの観客の前でパフォーマンスをするかのような緊張感に、顔全体が包まれてしまいました・・・。

お母さまが仰るには、それから一年間、おうちにある電子ピアノにしがみついて、「習いたい、習いたい。」を繰り返していたそうです。

そういうわけで、今年の7月、その男の子との再会は、実に一年ぶりでした。

二カ月が経った今、彼は私の教室の中で、一番活発な生徒です!

一般論として、人見知りの生徒には優しく接するべきではありますが、今の彼にはあまりにも人見知りがなさ過ぎる(笑)ので、私はためらうことなく叱ってます。

すると、それがまた楽しいのか、すぐさま次のお茶目が始まります。

先週はレッスン中に、「ああ、ピアノって楽しいなあ!」と大きな声で言った後、まるで独り言のように小声で、同じセリフを繰り返していました。

才能豊かな子どもさんの多くには、自閉的性格が見られます。

「年齢の割に語彙が少ない」と心配される親御さんもいらっしゃいますが、言葉によるコミュニケ―ションが取れてないように見えても、子どもさんには、先生の「音楽」が伝わっています。

元来、音楽とは非言語的コミュニケーションツールなのです。

「人見知り」とは、医学的には「脳に起きている現象」と認識されます。ですから、ピアノ以外のこと、日常の中での生活や思考習慣などから、意識的、無意識的に少しずつ克服されるものです。

周りの大人が、子どもの自己肯定意識を尊重するべく接することによって、徐々に自我が安定していきます。

他の生徒さんと比較することは禁物です。
同年齢のお子さんの進度を「標準」とお考えになることは、マイナスにしかなりません。

「前向きであること」と、「認めてあげること」を心がけて下さい。

しかし、上手に弾けたときだけ過度に誉めてしまうと、振り子が逆に動くことがあるので、何があっても淡々と接することが大切です。

この男の子の場合は、レッスン開始を一年待ったことが功を奏しました。
先日、5歳のお誕生日をお祝いしました!

「ハッピーバースデイ」他、色々ソングをピアノで弾いて、盛大な(?)音楽でもって成長を祝いました。

これからの成長を楽しみにしています!

ウィステリア・ピアノクラス

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