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ウィステリア・ピアノクラス ♪WISTERIA Piano Class♪

  • 音楽の母の誕生日:ヘンデル

    今日、2月23日は、特別な日です。なぜなら、この日はゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル(1685年)の誕生日だからです。彼はドイツ出身で、イタリアやイギリスで活躍した作曲家・オルガニストでした。 同時期に「音楽の父」と呼ばれるバッハがいたことから、日本ではヘンデルは「音楽の母」と呼ばれています。彼の作品は、「水上の音楽」、「オラトリオ「メサイヤ」」、「調子のよい鍛冶屋」、「ラルゴ(オンブラ・マイ・フ)」など、多数あります。これらの作品はすべて、大衆に愛される作風になっています。 彼は、「私の最高の... 続きを読む

    2024年2月23日

  • ショパンの誕生日謎解き:真実は2月22日ではない?

    皆さん、こんにちは!今日は2月生まれの作曲家たちを紹介します。 フリッツ・クライスラー(1875年)、フェリックス・メンデルスゾーン(1809年)、ルイジ・ボッケリーニ(1743年)、ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル(1685年)、ジョアキーノ・ロッシーニ(1792年)など、豪華な顔ぶれです。 しかし、この中には1810年2月22日生まれとされているショパンが含まれていません。その理由は何でしょうか? 実は、ショパンの誕生日については複数の説が存在します。一般的に受け入れられているのは、彼自身が「ポーランド文芸協... 続きを読む

    2024年2月22日

  • ブルクミュラーの探索:Op.100-20 La tarantelle

    タランテラは、南イタリア起源の速く情熱的な舞曲です。その名前は、タランチュラ(毒蜘蛛)にかまれた人々が毒を抜くために踊った伝説に由来しています。この舞曲は、南イタリア、ナポリで生まれ、急速な8分の6拍子または8分の3拍子で演奏されます。 ブルクミュラーのタランテラは、6/8拍子で書かれていますが、1小節を二つに分けるようにカウントすると、2拍子のように聞こえます。特に11小節目の、2拍目と5拍目に休符がある飛び跳ねるようなリズムが特徴的です。テンポが崩れやすいので、メトロノームを使って練習することをお勧... 続きを読む

    2024年2月22日

  • アントン・ディアベルリの『アレグレット』:音楽の楽しさを再発見

    音楽は年齢を問わず、人々に感動を与える力があります。その一例として、アントン・ディアベルリの「アレグレット」を取り上げたいと思います。この曲のタイトル、「アレグレット」はイタリア語で、「楽しく」または「活気に満ちて」という意味がありますが、音楽の文脈では快速なテンポを指すことが多いです。 私の小さい生徒の一人が「この曲を弾けるようになりたい」と言ってきました。この子の興味は、音楽の魅力を再確認する機会となりました。気分と速度を適切に結びつけることは、音楽表現において大切な要素の一つです。 ... 続きを読む

    2024年2月21日

  • ブルクミュラーの探索:Op.100-19 Ave Maria

    フリードリッヒ・ブルクミュラーは、19世紀にドイツとフランスで活動したピアニストであり作曲家でした。彼は南ドイツで生まれ、26歳でパリに移住し、その後フランスに帰化しました。 彼のピアノ作品「Op.100-19 アヴェ・マリア」(Ave Maria)は、美しく親しみやすいメロディーに和声がつけられています。この曲は「コラール」というプロテスタント教会の会衆賛美に基づく形式で書かれています。心の中で声を出しているかのように歌いながら弾くことで、そのイメージをつかむことができるでしょう。レガートを実現するために、補助... 続きを読む

    2024年2月21日

  • ブルクミュラーの探索:Op.100-18 Inquiétude

    今回取り上げるのは、「Inquiétude」です。この曲のタイトルは、「落ち着かないさま」や「動揺しているさま」を意味します。その様子をぴったり示す発想標語が「agitato」です。出版社によっては、「心配」「気がかり」「不安」といった訳があります。 この曲は、右手の短い休符とその直後に現れる左手の和音が無窮動を生み出し、曲全体を通して一貫したリズムを作り出しています。中間部では2小節分のrallentandoがあり、一瞬だけ緊張が和らぎますが、その後すぐに音楽は再びスピードを上げて、終わりに向かって進んでいきます。 ... 続きを読む

    2024年2月20日

  • ブルクミュラーの探索:Op.100-17 La Babillarde

    この曲の原題は「La babillarde」です。かつての全音版のタイトルは「おしゃべり」でしたが、現在は「おしゃべりさん」となっています。フランス語では定冠詞+形容詞で「~な人」を表すので、おしゃべりそのものでなく、人物ということを明確にするために、「おしゃべりさん」となったのでしょう。この場合、女性形となっているので、おしゃべりな女性を表しています。 この曲の演奏のポイントは、何と言っても「連打」です。鍵盤のそばで打鍵することが正確な演奏につながります。この連打は、次から次に言葉を発するおしゃべり好... 続きを読む

    2024年2月19日

  • ハバネラ:キューバのリズムが描く音楽の歴史

    皆さん、こんにちは。前回は、「ハバネラ」というキューバ発祥の音楽が、なぜか多くの人の中でスペインと結び付けられているということをお話ししました。 ハバネラと聞くと、多くの方はビゼーの歌劇《カルメン》に登場する「ハバネラ」を思い浮かべることでしょう。これはスペインのセビリアを舞台にしたビゼー作曲のフランス語によるオペラです。しかし、その起源は少々複雑で、コントルダンスという踊りまで遡る必要があります。コントラダンスは古くからイギリスの田舎にあった踊りですが、イギリス宮廷を経由し、17世紀からフ... 続きを読む

    2024年2月19日

  • ブルクミュラーの探索:Op.100-16 Douce plainte

    今回取り上げるのは、ブルクミュラーの「Douce plainte」です。この曲のタイトルは、「甘い嘆き」や「小さな嘆き」と訳されますが、嘆きすぎない嘆きという意味合いがあり、日常的な中で起きる些細な出来事による心の動きが、誇張されることなく端正に表現されています。 均整の取れたハーモニーと美しい旋律が見事に調和しており、細かいニュアンスを大切にすることによって、この曲の魅力をじゅうぶんに引き出すことができます。レッスンにご興味がある方は、「ウィステリア・ピアノクラス」で検索して、ホームページからお気軽に... 続きを読む

    2024年2月18日

  • 音楽と色彩:ピアノの旋律が描くカラーパレット

    みなさん、こんにちは。音楽と色彩の関係について考えたことはありますか?練習している曲のイメージを絵に描いてみる人は多いと思いますが、実は、選択する色に一定の傾向があることが分かっています。 たとえば、サウンドスケープ(環境音楽)には中間色、ポップには黄色、ワルツにはモスグリーン、サンバ・タンゴにはオレンジ、ブルースには紺色、讃美歌にはアイボリー、ノクターンには青、動揺にはピンクといったものです。もちろんこれに当てはまらない場合もありますが、音楽は様々なものと結びついてイメージを形成するもの... 続きを読む

    2024年2月18日

  • プロコフィエフの音楽旅行:「ピーターとおおかみ」から「ピアノ協奏曲第3番」へ

    みなさん、こんにちは。プロコフィエフと言えば、「ピーターとおおかみ」を連想する方が多いのではないでしょうか?私の教室でもピアノ用にアレンジしたものをレッスンや発表会で使用することがあります。 しかし、プロコフィエフの音楽は、「ピーターとおおかみ」だけではありません。彼の作品は、彼自身の人生経験と深い洞察から生まれたもので、その中には彼が旅行した国々からの影響も含まれています。 例えば、彼がソビエト連邦からアメリカに移動する途中で日本に滞在したときのことです。彼はその間に芸者の接待を受け、... 続きを読む

    2024年2月17日

  • ブルクミュラーの探索:Op.100-15 Ballade

    ブルクミュラーの「バラード」は、物語を描く音楽の形式で、曲の中には様々な情景が表現されています。この曲は、ミステリアスな雰囲気から始まり、途中で明るい調子に変わります。そして、その物語は演奏者自身の想像力に委ねられています。 この曲は8分の3拍子で書かれており、これは1小節を1拍として進むように弾くことを意味します。また、この曲は和音が多く用いられており、その和音の弾き方にも注意が必要です。 ブルクミュラーの「バラード」は、そのミステリアスな不安感と解放されたドルチェの表現、そして8分の3拍子... 続きを読む

    2024年2月17日

  • 巻紙と音楽:ジョージ・ガーシュウィンの「ラプソディ・イン・ブルー」

    皆さん、こんにちは! 今日は、ジョージ・ガーシュウィンの代表作、「ラプソディ・イン・ブルー」について、特にその誕生に至るまでの経緯と、巻紙というメディアとの関わりについてお話ししたいと思います。 ガーシュウィンは、その時代の先取りをすることに長けていた人物で、その一例として「自動再生ピアノ」の原型とも言えるピアノロールを考案しました。これは、演奏情報が穿孔された巻き紙で、空気圧をかけて穿孔部を通してハンマー等を動作させる仕組みになっています。この装置は、19世紀末から20世紀初頭にかけて... 続きを読む

    2024年2月16日

  • ブルクミュラーの探索:Op.100-14 La styrienne

    ブルグミュラーの《La Styrienne》について考えてみましょう。その原語タイトルと日本語訳には多くのバリエーションが存在します。「シュタイヤー舞曲(アルプス地方の踊り)」「スチリアのおどり」「スチリア舞曲」「シシリアのワルツ」など、多くが「舞曲」として訳されています。しかし、これらの訳は必ずしも原語の意味を正確に反映しているわけではありません。 「シュタイヤー地方」とはオーストリア東南部、アルプス山脈の東側の終端あたりに位置するシュタイアーマルク州を指します。この地名はフランス語ではスティリィ(S... 続きを読む

    2024年2月16日

  • ジョージ・ガーシュウィンと「ラプソディ・イン・ブルー」の誕生

    こんにちは、皆さん。今日はシンフォニック・ジャズの代名詞、「ラプソディ・イン・ブルー」の作曲家、ジョージ・ガーシュウィンについてお話しします。 この曲は、クラリネットのグリッサンドで始まる冒頭部分を聴くと、ニューヨークの摩天楼が浮かんでくるような印象的なメロディで知られています。しかし、この曲が誕生した経緯は、とても興味深いものです。 1924年の1月3日深夜、ガーシュウィンはビリヤードに興じていました。そのとき、兄のアイラ・ガーシュウィンが新聞を見て、驚くべきことに気づきました。当時最も人気... 続きを読む

    2024年2月15日

  • ブルクミュラーの探索:Op.100-13 Consolation

    こんにちは、皆さん。今日はブルクミュラーの美しい曲、「なぐさめ」についてお話ししたいと思います。 この曲は穏やかな序奏で始まり、始終、人の心を和ませるようなしっとりとした雰囲気を醸し出しています。複数のメロディーが重唱のように折り重なって調和し、その優しさが一層深まります。 「なぐさめ」は新約聖書の原語であるギリシャ語で「パラクレシス」と言います。「パラ」は「かたわら」、「クレシス」は「呼び寄せる」の意味を持ちます。この曲では、メロディーが単独で自己主張をすることなく、常に寄り添う他声部... 続きを読む

    2024年2月15日

  • ブルクミュラーの探索:Op.100-12 L' adieu

    皆さん、こんにちは。今日はブルクミュラーの「Adieu」についてお話ししたいと思います。この曲は、「さようなら」をテーマにしていますが、それは一日の終わりのさようならではなく、永遠の別れを表現しています。 曲調は感情的な起伏が激しく、イントロの部分からすでにその強さを感じさせます。しかし、この強さは音量の大きさではなく、感情の深さを表しています。曲の途中で明るいハ長調に転調し、楽しかった思い出がよみがえってきたかのように感じますが、すぐに悲痛なイ短調に戻ります。 そして、コーダの部分では、息切... 続きを読む

    2024年2月14日

  • 速筆家ロッシーニとそのライバル、ドニゼッティの逸話

    こんにちは、皆さん。今日は19世紀のイタリアを代表する二人の作曲家、ジョアキーノ・ロッシーニとガエターノ・ドニゼッティの逸話をご紹介します。 ロッシーニはその速筆ぶりで知られ、一説によれば、彼は書き上げた譜面を机の下に落としてしまったとき、それを拾うよりも新たに書き直した方が早いと考えたほどだったそうです。また、彼はオペラの大作をわずか一週間で書き上げることができたとも言われています。 一方、ドニゼッティはロッシーニのライバルとして知られ、彼の速筆ぶりを聞いたとき、「なに~、怠け者め」と切... 続きを読む

    2024年2月14日

  • ブルクミュラーの探索:Op.100-11 La bergeronnette

    皆さん、こんにちは。今日はブルクミュラーの「La bergeronnette」について語りたいと思います。この曲は、セキレイという鳥の特徴を表現しています。 日本のセキレイは体長約21cmで、ムクドリより少し小さいです。一方、ブルクミュラーが観察していたヨーロッパのタイリクハクセキレイはさらに細身です。ギリシャ神話では、愛の女神アフロディテからの贈り物として登場し、「愛」の象徴とされています。 セキレイはつがいで生活し、常に仲良く一緒に行動します。そのため、中国では「相思鳥」と呼ばれています。ギリシャ神話で... 続きを読む

    2024年2月13日

  • ショスタコーヴィッチの音楽:現代音楽とリラクゼーションの交差点

    みなさん、こんにちは。私が小学生だった頃、私のピアノの先生は20世紀の芸術に嵌っていて、発表会ではショスタコーヴィッチやストラビンスキーなどの現代音楽がよく演奏されていました。 ショスタコーヴィッチといえば、時代背景に起因する政治的圧力との闘いが思い浮かびますが、実は彼はポピュラー音楽を愛し、ジャズ風の軽妙な作品も残しています。彼には、悩み事があるときに特定の場所を訪れ、独自のリラクゼーション方法を持っていたという逸話があります。 レッスンにご興味がある方は、「ウィステリア・ピアノクラス」... 続きを読む

    2024年2月13日