日本全国のピアノ教室が5000件以上掲載!

ウィステリア・ピアノクラス ♪WISTERIA Piano Class♪

  • ゼロの崩壊

    ピアノを習っている皆さんは、「音程」という用語を耳にすることが多いと思います。 これは英語ではIntervalと言い、音と音との距離を表すものです。 「音程」は数字で表されるものますが、最小は「1」であって「0」ではありませんよね? しかし、多くの生徒さんは「隣接した白鍵(ドーレ)の距離を1度」、「同一の音のことを0度」と答えてしまいます。これは、どうしてでしょうか? 私たちは、普通に「0」を数字として扱っていますが、実は長い間0は数字としてみなされませんでした。そして、0という考えは様々な人を悩ませて... 続きを読む

    2022年5月26日

  • 東京の住宅街で感じたこと

    私用で都内に出掛けました。 東京は地下鉄のイメージが強いですね。 実は、東京都内には路面電車の路線が2つあることをご存知でしたか? ひとつは言わずと知れた都電荒川線で、もうひとつが、私が昨日利用した東急世田谷線です。 昔ながらの東京の住宅街をゆっくり走る路面電車は、東京の過去と未来が混在するこの地域で、私にノスタルジックさを感じさせる景色を堪能させてくれました。  続きを読む

    2022年5月26日

  • 時差を超えてのオンラインレッスン

    私が非常勤で勤務しているインターナショナルスクールの卒業式が、6月上旬に迫ってきました。 卒業していく高等部の生徒さん達には、最後の2年間がコロナに影響されたことにより活動が制限されたことでもどかしい思いをした人も多いことでしょう。 同校は秋入学のシステムを採っておりますので、在校生にとっても学年替わりの時期にあたります。 学年末の試験で忙しい中にあって、このところ、音楽関係のイベントも続いています。 「海外の大学に進学してもピアノのレッスンを続けたい」という生徒達からの相談も多く、時差を考慮... 続きを読む

    2022年5月26日

  • ピアノが弾けるっ!Stay highly motivated!

    他のお教室に通っている生徒さんの親御様より、「何年もピアノを習っているにも拘わらず、練習不足を理由にレッスンに行くたびに先生に怒られ全然上達しない。」というご相談をいただきました。 その先生は、生徒のことを思うあまり生徒さんの練習不足を叱責したのでしょうから、きっと素晴らしい指導者であるに違いありません。私はその先生を尊敬します。 でも、そのような状態の子供さんには、「上達」より「安心感」の方がより必要かも知れません。ですから、しばらく教則本の進度から目を逸らして、別の角度から音楽にアプロ―チ... 続きを読む

    2022年5月26日

  • 音楽の色

     現在、「ハバネラ」を練習している生徒さんがいらっしゃいます。ハバネラは特徴的なリズムを持つキューバの民族舞曲ですが、海を渡り、スペイン舞曲として定着します。  生徒さんに、ハバネラから連想される色について質問すると、揃って「赤!」という答が返ってきます。私が持っている音楽雑誌のイメージ写真も、そのページは赤でデザインされています。  スペインの作曲家は、オペラや協奏曲など伝統的な作品を数多く書かなかったため、見逃されがちですが、宗教曲や舞曲などの分野における彼らの貢献は大きいものです。  ... 続きを読む

    2022年5月25日

  • お昼寝とピアノ! Take note, rest....and play!

     近ごろでは、子供さんが小さいうちからピアノを習わせたいと希望される親御さん方が、とても多いですね。  それに伴って、教材も幼い学習者に適すよう工夫されたものが多く普及するようになりました。豊かな色彩で描かれたイラストの他にも、楽しいゲームやクイズが組み込まれているので、小さい子供たちも無理なく学習することが出来ます。  言う間でもないことですが、幼い子供たちは感情を抑制することが難しいため、すぐに落ち着きがなくなったり、じっとしていられなくなる事が多いです。ですから、特に、彼らのご機嫌が斜... 続きを読む

    2022年5月25日

  • トトロの道

    ウィステリア・ピアノクラスは細長い建物の中にありますが、エレベーターの表記が実にユニークです。それは立地に傾斜があるため、エントランス棟のみ「1階がB1(地階)」となっているのです。 イギリスでは地上階をグラウンドと呼び、二階を「一階」と呼びますね。日本はアメリカ式の呼び方なので、ウィステリア・ピアノクラスの建物は「部分的にイギリス式」(笑)ということになります。 共用廊下を歩いていると七階がいつの間にか六階になっていたりするのも、構造的に面白いと思います。 一階(イギリス式で言うところの二階)... 続きを読む

    2022年5月25日

  • 小さくて大きいピアノ Piano in the clouds

    私が勤務するインターナショナルスクールは、あと2週間で夏休みに入ります。 多くのご家庭は旅行に出掛けたり、郷国に帰ったりします。 これは楽しいイベントのハズなのですが、多くの生徒さんは練習環境について心配します。 一人の生徒は「アメリカの空港に置いてあったグランドピアノで練習した」と言って、私を驚かせました。 又、別の幾人かの生徒は、飛行機の中で練習するだけのスペースを確保するために、ビジネスクラスにしたのだそうです。 それらは小さな鍵盤楽器ですが、座席に広げると大きな楽器になってしまいますよ... 続きを読む

    2022年5月25日

  • 48平均律

    現代のピアノは、平均律という1オクターブを12等分することによって調律されています。 ところが、それ以外の調律に基づいて曲を作っている方は、プロ、アマを問わず結構いらっしゃいますね。4分の1音(半音を二分の一)というのも、従来の鍵盤楽器以外ではあり得ますね。 ランダムに得た音律で新たに創作したという案内を受けて聞きに行ったときには、一同が「・・・!!」となったのです(笑)が、作曲したご本人は「これが私の音楽です!」と誇らしげでした。 どうしても、12平均律の洗礼を受けてしまっている私たちには、微... 続きを読む

    2022年5月25日

  • ハチの巣から音楽!Music from a wasp's hive!

    アイパッドなどの楽譜が頻繁に使われるようになった昨今ですが、まだまだ印刷されている楽譜の方が多いですね。現在、主流となっている洋紙の原料は、木材と古紙が殆どです。木材が紙の原料となったのは19世紀後半になってからのことで、それ以前は、非木材の植物系の物が使われていました。木材を使うようになったことで、供給率が大幅にアップしたことは言う間でもありません。 さて、木材を使うようになった切欠は、「スズメバチの巣」だったことをご存知でしたか? 1719年に、レオミュールというフランスの科学者が、スズメバチ... 続きを読む

    2022年5月25日

  • 暗譜演奏の創始者は?! Who began performing from memory?!

    楽譜を見ないでステージ演奏することは、今では当たり前のようになっていますね。 しかし、暗譜を好まない優れたピアニストも中にはいます。 演奏会で暗譜することは、クララ・ヴィーク・シューマン(1819~1898)によって、開始されました。彼女以前のピアニストは、楽譜を立てて演奏するのが常でしたが、それは「作曲者に敬意を表す」という理由からでもありました。 ですから、クララが暗譜での演奏を始めた頃は、彼女を演奏を嫌う人もいました。しかし、他のピアニストたちは、間もなく、彼女のやり方に倣うようになり... 続きを読む

    2022年5月25日

  • ピッチが狂わないピアノ

    隣市にお引越しされた生徒さんが、ピアノの調律をなさったそうです。 移動するとピッチが狂いやすくなりますが、比較的安定した状態だったそうです。 先日、調律師の方に、冗談で「狂わないピアノを発明して下さい!」と無理な注文をしたところ、次のような真面目な答が返ってきました! 「狂わないピアノは変化のないピアノですから、飽きるかも知れません。アコースティックの良さは、幅という要素がありますから。」「音が変わらない技術は録音と再生です。」 真っ当なご意見ですね!でも私が考えていたのは、別のことなのです... 続きを読む

    2022年5月25日

  • 日傘の花

    インドから来ている兄妹のレッスンをしました。 二人とも音楽が大好きで、いつも楽しそうにピアノを弾いています。 日本語は出来ない生徒達ですが、英語でよく故郷の話をしてくれます。 インドにはパラソルフラワー(小さい日傘の花)と呼ばれている面白い形の花が生育しているそうです。私は日本で見かけたことがありません。調べてみると、中国ではチャイニーズハット(中国の帽子)、タイではレーダー(形がパラボラアンテナに似ているので)と呼ばれていることや、テングバナと呼ばれていることなどが分かりました。赤い花の中... 続きを読む

    2022年5月25日

  • グラーヴェチェンバロ・コル・ピアノ・エ・フォルテ

    J.S.バッハ(1685-1750)の作品に強弱をつけて演奏すべきか否かということは、長年に渡って議論になってきていることですね。 現代の私たちは強弱のつく楽器、すなわち「ピアノ」で弾いているわけですから、全く抑揚をつけないで演奏する人はいないと思います。 しかし、バッハの時代にはピアノがなかったということを理由に、当時の主流であったチェンバロの音を模倣するような奏法を推奨する人もいます。 チェンバロは強弱に反応しない楽器ですが、1708年にクリストフォッリという人が近代的ピアノのもとである楽器を発明しました。... 続きを読む

    2022年5月25日

  • サイの角

    「象牙」は古くからピアノの白鍵に貼られてきた素材です。その肌触りや質感において、別格の鍵盤素材であることには異論を唱える人がいません。 しかし、ワシントン条約により象牙の貿易が禁止されてからは、コンサートグランドピアノであっても、アクリル樹脂系の素材を用いることを余儀なくされました。 海外から日本に、鍵盤に象牙が貼られている古いピアノを輸入する場合、象牙を除去しないと輸入が許可されないとのことで、税関を通過できずに、せっかく輸入したピアノから「象牙で出来ている鍵盤部分」をわざわざ剥がす作... 続きを読む

    2022年5月24日

  • ホーンテッドマンションの恐怖

    表現力に乏しい演奏のことを、能面のような顔になぞらえることがよくあります。 無表情で何を考えているかわからない様子を指しているわけですが、能面は本当に無表情なのでしょうか。展示されている能面を眺めている限りでは、表情が読み取りにくいと思います。 しかし不思議なことに、舞台上では、物理的には変わることのないはずの硬い木で出来ている能面から豊かな表情を見ることが出来ます。 例えば、女性の怨霊を表現する面「般若」からは、怒りだけでなく、鬼になってしまった女性の悲しみや苦しみが感じられますね。 とこ... 続きを読む

    2022年5月24日

  • ドラマの撮影

    私の友人が、4月22日にスタートした日テレのテレビドラマ「悪女(わる)」の撮影に行って来たそうです。 栃木県庁が、そのドラマの舞台となる大手IT企業に使われているそうで、県庁の定礎が「オウミ」のプレートにうまく成り代わっているところなど、映像の技術に感心しました。 エキストラと言っても出番やセリフが多く、当日抜擢される役柄に当たることも多いのだそうです。これからのご活躍をお祈りしています。 今日は手羽先のお粥でお昼をご一緒して、大変楽しいときを過ごしました。  続きを読む

    2022年5月23日

  • ゴリラvsドラゴン

    子どもさんのレッスンに同伴されているお母様が、教室に来られたなり真っ青な顔で「電話をお借り出来ますか?」と仰いました。 レッスンに来る途中で携帯電話でなくされたのだとか・・・。 そのときは警察への届けもなく、手掛かりもなく意気消沈されていたのですが、翌週「見つかりました!」という明るい声を聞くことが出来ました。本当に良かったですね! 液晶部分が破損していたとのことですが、その程度で済んで良かったと安堵なさっていました。 実は私の携帯も最近、液晶にヒビが入ったため機種を交換しました。 液晶に線... 続きを読む

    2022年5月23日

  • 再開組ガンバレ!!

    最近、50代、60代、70代の方から「ピアノを始めたい」というお問合せが増えています。 その中には、全く初めてという方もいらっしゃいますが、子どもの頃に習っていたという「再開組」の方も少なくありません。 いくつになっても、やりたいことに挑戦する人ってとてもステキですね! 多くの方は、「若くないから、もう上達しないんじゃないかしら?」と心配されます。 ブランクの長かった方は、まず無理のないレベルから始めることを推奨しています。 子どもさんであっても、弾いてなかった期間があれば、当然のことながら実力... 続きを読む

    2022年5月23日

  • バロックダンスクイズに挑戦

    ピアノ教室ではクラシックのメソッドでレッスンしている生徒には、バロック、古典派、ロマン派、近現代という時代様式に従って進めることが主流となっています。 よく「バロックって何?」という質問を受けます。「バロック」という語は、「真珠や宝石のいびつな形」を指すポルトガル語「バロコ Barroco」に起源を持つというものです。 「バロックダンス」というのは、大体1600年から1750年頃、ヨーロッパで普及した舞踏を指すものです。 バロックの萌芽となる着想は、ミケランジェロの美術作品に見られますが、当時の人々... 続きを読む

    2022年5月23日