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ウィステリア・ピアノクラス ♪WISTERIA Piano Class♪

  • フェーン現象

    今日5月29日は暑かったですね。 原因は複数あるようですが、その中の大きなものにフェーン現象というものがあるようです。これは、気流が山越えをして降下する風下側のふもとで、乾燥して気温が高くなる現象のことをいいます。 温度と湿度の急激な変化はピアノのコンディションに大きな影響を与えますので、当教室でも非常に気をつかっています。 ピアノがある部屋のエアコンの使用については、どうぞ気をつけて下さいね。 続きを読む

    2022年5月30日

  • ショパンの音楽

    ショパンを中心とした作品の初版出版やレッスン中の書き込みについて、昨日までお話ししてきました。 簡単に言うと、同作曲家の創作過程にしたがって資料を順番に並べることが困難であり、かつ何をもって作曲者の意図を最もよく表しているかを決定する方法がないことが、ショパンの作品のエディション研究に困難をもたらしてきたのです。 ごめんなさい。「簡単に言うと。」と前置きした割には、説明が難しくなってしまいましたねっ!(-_-;) 要するに、「ショパンは自由な人だったので、そのときそのときで演奏スタイルを変えること... 続きを読む

    2022年5月29日

  • 呉服の日

    今日5月29日は「呉服の日」ですね。 実は、知らない人も多い記念日なんです。(-_-;) これは、「日本記念日協会」によって認定されているもので、和装業界の発展とより多くの人に和装の素晴らしさを知ってもらおうという趣旨のもとに業界団体が申請した結果、「5(ご)」「2(ふ)」「9(く)」の語呂合わせにちなんで設けられた記念日になります。 数年前のことになりますが、私の先輩になる方がリサイタルの衣装に「和服」を採用されたんです。もちろん、演奏の妨げにならないように細部に工夫を凝らされたようですが、「和装で西... 続きを読む

    2022年5月29日

  • 本物そっくり

    前回のブログに登場したフォンタナという人について、もう少しお話ししたいと思います。 彼はショパンのワルシャワ音楽院時代の同級生で、非常に親密な関係にありました。 コピー機のない時代ですから、当時は「写譜家」という職業があったのですが、フォンタナはショパンの書き癖や筆跡までそっくりに写していたのです。 彼の写譜家としての優秀さゆえに、ショパンによる自筆譜かフォンタナによる筆写譜かの判別が困難になったことがあります。  続きを読む

    2022年5月29日

  • 作品番号

    一般的には、作品番号は若いほど早期に書かれた曲となっていますね。 しかし、そうでないこともあるのです。 たとえば、ショパンの作品(Op.)66~74という番号は、作曲家の死後、フォンタナという人によって振られたものなのです。 ですから、これらの作品番号は作曲年代を知る手掛かりにはなりません。 Op.66はかの有名な「幻想即興曲」です。 ショパンはこの作品が出版されることを望んでいなかったため、フォンタナがいなければ私たちはこの曲と出会うことはなかったのです。  続きを読む

    2022年5月29日

  • エディション

    「同じ曲なのに、出版社によって楽譜が違う。どっちが正しくてどっちが間違いなの?」という質問を受けることがあります。 レッスンでは「よく楽譜を見て弾いて。」などと言われるわけですから、もっともな疑問ですね。 このように、「エディション(版)によって書かれている音などが違う」というのは、ショパンの作品の中でとりわけ顕著にみられます。 それは、彼は自分の作品の多くを、フランス、イギリス、ドイツからほぼ同時に出版したということにもよります。楽譜ソフトなんかない時代ですから、印刷のもとになる原稿が3つ... 続きを読む

    2022年5月29日

  • ショパンのエディション

    現在、ショパンのバラード4番を学習している生徒さんがいますが、エディションの選択について非常に難しい面があると感じています。 邦訳エディション或いは、国内版の代表的なものには次のものがあります。 ・クロイツァー版 ・コルトー版 ・パデレフスキ版 ・ヘンレ版 ・ウィーン原典版 ・エキエル版(ナショナルエディション) 私はクロイツァー先生の直弟子にピアノを教わったのですが、クロイツァー版は1973年の刊行が最後になっています。 バラードに限らず、ショパンの音楽をエディション選択で読み解くことは面白いで... 続きを読む

    2022年5月28日

  • 交響曲の番号

    先日より「音楽と数」についてお話ししています。 シューベルトの「交響曲『ザ・グレイト』ハ長調 D944」は、「第8番」となっているものと「第9番」となっているものがあります。過去に遡ると「第7番」というものまであります。 同じ作品でありながら、番号が異なるということは混乱を引き起こすので好ましいことではないですね。では、どうしてこのようなことが起きたのか見ていきたいと思います。 まず、この作品は作曲家の死後に発見されたという事実があります。作曲時期は「交響曲第7番『未完成』」よりも後だったのですが、演... 続きを読む

    2022年5月28日

  • 熱いスタッカートの練習法 Heating up a staccato

     「スタッカート」の奏法は種々多様ですが、中でも「スタッカーティシモ」と言われる非常に短く切るタッチをイメージさせるために、私は生徒さんに「不慮にとても熱い物に触れてしまった時のように、素早く鍵盤の表面から指を離しなさい。さもなければ、貴方は火傷を負うでしょう。」と言うことがあります。  「スタッカートが上達するまで、ピアノのレッスンはここで行うことにしますからね。」と、キッチンの熱せられたコンロの上で、生徒に練習させる先生がいるのだそうです。  信じるか信じないかはあなた次第!!!  当教... 続きを読む

    2022年5月27日

  • 2023年6月のカレンダー

    たった今、前回のブログに書いた事業者さまから連絡がありました。 何だか、お相伴に預かれそうな雰囲気のお話でした!(^^)/ 実のところ、海外の音楽メディア技術者のパイオニアを特集した18カ月カレンダー(米国製作)「2023年6月」の顔写真になっていらしゃるスゴイ方です。 国際的な音楽や映像技術をお持ちの方なので、これからも活躍して欲しいと願っています。 音楽業界はコロナで大きな打撃を受けましたが、ついさきほども隣市のピアノ教室の経営者から面談のリクエストが入り、今までにはなかった同業者との密着感を体験さ... 続きを読む

    2022年5月27日

  • うなぎづくし

     いつもお世話になっている音楽メディアの個人業者さんから、「コロナ以来、撮影の仕事のキャンセルが相次ぎ、経営が思わしくない。」というお話を伺っていました。  中小企業庁が行っている「事業復活支援金」というコロナ救済金の対象になると思ったので、私がお世話になっている税理士先生を「事前確認専門機関」としてご紹介しました。  15年以上も青色申告で納税の義務を果たしていらっしゃる事業者さんなので、何の問題もあるはずなく、本日「事業復活支援金が支払われた」という朗報をいただきました。  音楽業界はコロ... 続きを読む

    2022年5月27日

  • 小さい小さいピアノたち

     アメリカのワーク教材の中に、写真入りで「スピネットピアノ」について説明してあるページを見つけました。  一般的にピアノはグランドピアノ(平形)とアップライトピアノ(縦型)に分けられます。 縦型のピアノを更に分類すると、スピネット、コンソール、アップライトなど細かく分かれていきます。それぞれ音に違いなども出てきます。  背の低いピアノを単に「スピネットピアノ」と呼ぶ人がいますが、正しくはそうではなく、アクション(鍵盤の動きを伝え、ハンマーを弦まで運ぶ打弦機構)が鍵盤よりも下に下位置しているピ... 続きを読む

    2022年5月27日

  • 部活

    中学生になり、ブラスバンド部に入ったK子さんですが、部員の中にピアノを弾ける人が彼女だけしかいないという理由で、部活ではいつもピアノを弾いているのだそうです。 本人は、管楽器と両方を演奏できるから楽しいと言ってます。 夏にはコンクールがあるとのことで、練習が大変そうですが頑張って下さいね!  続きを読む

    2022年5月27日

  • ハンドベルコンサート

    今日は私が勤務するインターナショナルスクールで、ハンドベルのコンサートが催されます。 ハンドベル とは、17世紀ごろにイギリスのキリスト教会で生まれた楽器です。 正式名称は「イングリッシュハンドベル」になりますが、後にアメリカで独立した楽器として発展し、数人が合わせて音楽を演奏する形態が完成しました。 上記の学校では賛美歌をはじめとして、生徒たちが色々なジャンルの曲を演奏しています。 「ピアノを習っている子たちは、他の生徒さんに比べて習得が速い」と、ハンドベル担当以外の先生方からも評価されていま... 続きを読む

    2022年5月27日

  • ウォーク・イン・クローゼット WIC or WC?

    WICというのはウォークインクローゼットの略として、最近ではよく使われています。一方、WCというのはウォータークローゼットの略でトイレを指す語ですが、最近はあまり見かけなくなりましたね。 実は、ウォータークローゼット(水の小部屋)というのは、トイレを上品に表現したところの和製英語です。 外国人の方は、この表記を見ても理解しないことがあります。トイレと思ってドアをあけたら沢山の衣服があって驚いたというエピソードがありました! ウィステリア・ピアノクラスでは、WCのドアプレートを使っていますが、今のとこ... 続きを読む

    2022年5月27日

  • ゼロの起源

    ピアノを習っている方々は、「音程」ということを先生から教わっていますよね? 音程では「1度」が最低の数字ですが、「どうして0度じゃないの?」という質問されることがあります。 私はインターナショナルスクールでピアノを教えていますが、国籍を問わず多くの生徒が、「2度」のことを「1度」と即断してしまうのです。 実は、これは現代人である私達が正の数と負の数を知っているがために、ゼロのない世界を理解するのに時間がかかるということなのです。 ゼロという概念を学問として確立した国は、インドです。 インドでは2... 続きを読む

    2022年5月27日

  • マイナスワン Music Minus One

    先にアップした「ゼロの崩壊」と「交響曲0番と00番」で、負の数の概念と音楽の関係をお話ししました。 ところで、「マイナスワン」という言葉の意味は分かりますか? 実はこれは音楽の業界用語になり、「或るパートが抜けた状態すなわちカラオケの音源」を指します。 カラオケとは「空のオーケストラ(演奏)」という意味ですから、皆さんが楽しんでいらっしゃるカラオケボックスの音源からは、ボーカルが抜けているわけです。 ウィステリア・ピアノクラスでは、「録画によるオンライン発表会」を実施しています。そのため、アンサ... 続きを読む

    2022年5月27日

  • 交響曲第0番と00番

    昨日のブログ「ゼロの崩壊」の中に、「ヨーロッパでは0という数字が敬遠されてきた経緯」について書きました。 しかし、「交響曲第0番」という曲があることをご存知ですか? 作曲家アルフレート・シュニトケは合計10曲の交響曲を残しており、学生時代の習作的位置づけの作品であろうと思われる最初の作品が「第0番」とされています。 ブルックナーの交響曲第0番はシュニトケのケースとは異なり、第一番創作後に書かれたため「第2番」となる予定だったのです。しかし会心の出来ではなかったからか正式に発表されることなく、「0番」... 続きを読む

    2022年5月27日

  • ピアノの合間に。

    「多趣味な音楽家」と言えば、皆さんは誰を思い浮かべますか?私は、カミーユ・サン=サーンスCamille Saint-Saëns(1835-1921)をすぐに思い浮かべます。 彼は、多方面において多才な人でした。非常に知的で、音楽を超えて様々な分野に関心を持ちました。学生時代はラテン語とギリシャ語を含む5~6か国の外国語を学んだ他、数学や天文学、考古学、哲学、科学に興味を示しました。彼は沢山の本の他、エッセイ、記事、詩歌といったものを執筆しました。戯曲(または劇)については実際に上演されたものがあるほどです。ウィステリア・... 続きを読む

    2022年5月27日

  • ゼロの崩壊

    ピアノを習っている皆さんは、「音程」という用語を耳にすることが多いと思います。 これは英語ではIntervalと言い、音と音との距離を表すものです。 「音程」は数字で表されるものますが、最小は「1」であって「0」ではありませんよね? しかし、多くの生徒さんは「隣接した白鍵(ドーレ)の距離を1度」、「同一の音のことを0度」と答えてしまいます。これは、どうしてでしょうか? 私たちは、普通に「0」を数字として扱っていますが、実は長い間0は数字としてみなされませんでした。そして、0という考えは様々な人を悩ませて... 続きを読む

    2022年5月26日