今日は英語の宣伝

英語の学習で一番大変なのは単語だと思う。辞書をひくと、例文に更に知らない単語ばかりが並んでいるので、永遠に辞書をひく作業が続く。私の受験勉強はその作業ばっかりでさっぱり単語を覚えるところまで達しなかった気がする。英語学習者にありがちな、辞書を引いただけで勉強した気分になるというやつだ。

あみかの生徒達にはそのわずらわしさから解放されてもらいたいと思って、単語テストは必ず既習単語から問題を作ることにしている。それでも1度学習して覚えるわけもないから大変であったはずだが、習ったこともない単語で問題を作るよりははるかに効率がよかったはずだがどうであろうか？

本当は辞書を引いて辞書を読むことがとても力になる作業だからそれを取り除いてしまってはいけないのかもしれないが、昨今の学生たちの英語力が昔に比べ格段に上がっているのは、暗記すればいいだけの良い単語帳も一役かっているのではと思っている。昔から単語帳はあるけれど、読んでいて楽しいものが増えた。そういうわけで、せっせと市販の単語帳の精度を増すための作業に時間を費やした。自分の勉強でもあるわけだから楽しかった。

A参照と書いてあるからAを見てみたら、そこにはB参照と書いてあり、結局答えのないたらいまわしになっているものをきちんと直し、まちがった訳語を訂正し、訳語１つにつき、全て英語のサイトから見つけた例文をつけた。所詮私の英語は外国人の英語だからだ。まあそれもいいとか悪いとか議論になるようだが。とにかく楽しかった。生意気ながら、使えない単語帳が生まれ変わった気分である。

さて、高3の生徒が希望校に合格してめでたくあみかを卒業していった。海外留学しなくても、ちゃんと英検の準一級も一発合格してくれた。残ったのは単語帳丸々1冊のオリジナルの校正版。すぐに使ってくれる生徒もいないので、私としては残念な限りである。はてさて、出版社にかけあって訂正版の発行となるか？そういう才覚があったら今頃は多少の印税も期待できたかもしれない。インターネットで無料開放しようかとも思ったが、それをやっていたとあるサイトが著作権にひっかかるという理由で閉鎖になったようだったのでそれもできず。英語を極めたい高校生が使っている単語帳「鉄〇」のオリジナル問題集である。ちなみに英語の実務教材を作る会社に在籍していたことがある。仕事は同じく校正であった。宣伝させてね。