長年紡いだ「月光の曲」

男子私立中学生。

ベートーヴェンの「月光」１楽章～を弾いています。

彼は６年生までは～
通常のカリキュラムで‘おけいこ’していましたが・・・
中学に入ってからは～～
少し難しくても、
弾きたい曲を時間をかけて仕上げる～～
というパターンを選び・・・

そうね、大人の趣味のスタイルに
飛び込んでもいいよね・・・と！
まず、ショパンの前奏曲「雨だれ」を
入試後復帰して即、練習し始めました。

ほんとうに半年間かけて～仕上げて！

次に選んだのが「月光」

ただ～
これは難航しました。
「雨だれ」も中盤はcis-moll
「月光」はずっとcis-moll
どちらも
和音を掴むのが難しそうにしていたけれど。


それでも、なんとか形になった昨年、
残念ながら、１学期にリモート授業ばかりになった関係上、
夏休みに学校の補講がたくさんあり、
発表会に出席できなかったのです。


それなら～～
「来年、もっとスムーズに弾けるようにしよう！」

と話して・・
そこから早１年近く。

今夜のレッスンでは～
非常によく仕上がって、
なめらかに弾けていました。

曲大半を占めている‘P’が
柔らかい音で弾けるようになっていること！

最初めいっぱい力を入れて広げていた指が、
軽く開くようになっていること！

スムーズな分散和音の上り下りが弾けていること！


細かな部分まで丁寧に、彼の自由な意思のままに
弾けるようになっていて・・・
長い時間、たゆまず努力してきた証を見た思いがしました。

今年は、
皆の前で彼のこの長い時間の努力を披露できるかと思うと・・・
ほんとうに喜ばしいことだと思っています！

気持ちよく、弾いてもらいたいなあ～！！