ふちゅうのもり音楽教室便り(保護者様に向けて)
こんにちは。
11月に入り朝晩はかなり冷え込んでまいりました。しかしながら空気はほどよく乾燥していて教室のピアノもよく響いているようです。
芸術の秋、といいますが当教室でも合唱の伴奏やヤマハグレード試験、ピアノコンクールにそれぞれ挑戦して頂いています。
今日は合唱の伴奏とポピュラー音楽についてのお話をさせて頂きます。
⚫合唱の伴奏・アンサンブルのピアノ奏者について
小学校では4年生くらいからピアノを習っているお子様にオーディション形式で伴奏者を選ぶことが増えてまいります。
試験日までにたいていあまり日がないこと、ペダルを使っての演奏が多いことからご依頼があれば課題曲のレッスンをさせて頂いております。レッスン時には録音機器や動画を撮れる機器をご持参下さい。
どうぞ遠慮なくご相談ください。
今年も小学校、そして中学校で伴奏をする生徒さんが多く、頼もしく感じます。
●レッスン時には出来るだけ自分で譜読みをしてきて下さい。全く手をつけず丸投げの状態では1から譜読みをしなくてはならず、無駄な時間を費やしてしまいます。
⚫伴奏者になるレベルは?
なかなかデリケートな話題ではありますが多くの伴奏者が現在お使いの教本をあげてみます。
★ブルグミュラー25の練習曲中盤くらいが多い。
★曲によってはペダルが必要なので既に基本のペダル奏法を習得している。
★中学生ではブルグミュラーを終え、チェルニー30番&ソナチネアルバムをこなしている。
★変ホ長調など黒鍵から始まるたいていのスケールが弾ける。(ブルグミュラーに入ったら半分の12調、2オクターブのスケールカデンツ&アルペジオをマスターしましょう!)
中学校では全体的にピアノを弾く生徒さんが少なくなるため、一度ピアノ伴奏者に選ばれると3年間ずっと弾く方も少なくないようです。
歌の伴奏はピアノがリードしつつも走らず、全体のバランスも聴く大変良い勉強になる為ぜひとも機会がありましたら挑戦して下さい。できるだけ支えたいと思います。
⚫ポピュラー音楽について
弾きあい会でもディズニー音楽やスタジオジブリ、J-POPなど楽しい曲を弾きたいと願われる方が増えています。
ただ、リズムが複雑でかなり手こずる方が多いのも事実です。歌いやすく有名な曲なのになぜ弾けないのか、イライラする保護者の方もいらっしゃるかもしれません。
理由は様々ですが
●そもそもピアノの為に作られた曲ではないこと
●リズムが8ビート、スイングなど普段習っていらっしゃる西洋音楽より複雑であること
が主な原因です。
ちなみにオーケストラの曲をピアノ譜にした場合は扱いにくい指づかいになることがほとんどです。
例 チャイコフスキー「くるみ割り人形」など
その他ダンスビートの効いた曲、ゲーム音楽はパソコンで作曲をしたものが多くなります。つまりピアノの指づかいは全く考慮されていません。
ルパン3世のようなジャズの効いた曲は右手はほとんどタイで結ばれますので、体で等速感を取りつつリズムに乗る必要があります。左手はまた右手とは全く異なるリズムを刻みます。
以上の理由により、ポピュラー音楽を選ばれる場合は「まずはタイを取った状態で体でリズムを取りながら弾いて下さい。片手で膝ポンポンしながら弾いていきます。」
難しいですが挑戦する価値は大いにあります。また普段弾いている曲より簡単な楽譜になる可能性もあります。が、すぐに諦めずぜひともご相談下さい。(youtubeにお手本を掲載しますが多少お時間を頂きます。)
弾きあい会の1ヶ月前にはプログラムの概要を作成します。最低でもすらすらと両手で止まらず弾ける程度を目安としますので、あと少しご一緒に頑張りましょう!
(昨年の弾きあい会より)
それではまたお会い出来るのを楽しみにしています。
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