ヴィンテージピアニストの音

文京区本郷もりやまピアノ教室サングリエの森山です。

当教室は指導歴50年、リトミック研究センター認定教室、

ピアノ心の保健室登録教室、育脳ピアノ講座受講教室です。


7月に銀座王子ホールでコンサートをされた

御年多分89歳のスペインのピアニスト、

ホアキン・アチュカロ先生のピアノ演奏の感動を

書かせてください。


杖も無くスタスタとステージに現れたホアキンさん

いきなり英語で曲目解説をなさり、

さっとピアノの椅子に座ると、なんとも無造作に、何ら構えず

ブラームスの長大なソナタを弾き始められました。



ｐの響きは、夜空のすんだ星の瞬きのよう、

ｆの響きはピアノの響板ごと、ホールの空気を渦巻かせ

聞く者の魂を揺さぶります。

ピアノの音を聞いているというより、

音を体験して、曲を肌感覚で味わっている感じでした。



後半はお得意のショパン、ラフマニノフ、スクリビン、グラナドス

のフレーズが心にぐっと入ってきて、涙が溢れました。



あまりに感動して、後日、名古屋で

モーツァルトのニ短調コンチェルトを弾かれるというので、

思わず、新幹線で日帰りの　追っかけ　を

してしまいました。


その演奏は、あまりに自然で、無理がなく、

これ見よがしな派手さからは無縁で、音楽の真髄を、

聞く者の心にじかに語り掛けてくるんです。



ああ、素晴らしきヴィンテージさん。

熟成したヴィンテージ・ワインの響き！

どうぞお元気で、また、

私たちにその熟成した音の香りを聞きかせて下さいますように。



まだまだ、ヴィンテージにはほど遠い森山さんは、

今日も大好きな演奏家の音を心にえがいては、

せっせと楽しくピアノに向かいます



当教室では只今生徒さん募集キャンペーン中です

よろしくお願いいたします。