好きな作曲家

大学1年生の頃、授業中に先生から好きな作曲家を問われ、全員順に答えたことがありました。

私はとても困り、とりあえず！？
ベートーヴェンです。と答えました。

音大受験を決めたその時から、自分が好きな曲を弾くことは一切無くなり、自分に必要な曲を弾くようになっていたからです。

その間、好きな曲や好きな作曲家を考える事はありませんでした。

そして、答えられるほどたくさんの曲を弾いてもいませんでしたしね。


そして、今同じ質問をされたら…

フランツ・リスト　と答えます♪



私は卒業試験の曲が初めてのリストでした。

リゴレット＝パラフレーズ

教授からあなたの試験曲はこれです。
と言われ、初めてCDを聴いた時は心躍り、この曲に挑戦出来ることが嬉しくて、笑みがこぼれたくらいでした。


ピアノの魔術師と言われるだけあって、楽譜が真っ黒なほどに並ぶ音符、星が降るかのような煌びやかなフレーズに私は心奪われました。

その後、愛の夢やため息、ラ・カンパネラなど事あるごとに自らリストを選曲しています。

今は、シューマン＝リストの献呈をどう大人っぽく深く、愛のある音で弾けるか頭を悩ませています。

好きな作曲家を見つけるのも、簡単な事ではありませんね。

でもふとした出会いで好きな曲や作曲家が見つかるものです。

そんな曲に出会えることは嬉しく幸せなことです♪