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生徒からのブーケのプレゼントにSURPRISE!

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【生徒からブーケのプレゼントにSurprise 】
那珂教室は、床の張り替えのため
現在、奥の和室の畳の上に板を貼って
臨時のレッスン室にしております。
そこに、可愛らしい黄色のブーケを持って
お父様と一緒に入ってこられた青年。
そのブーケを無言で私に差し出すので、私は彼に
「これなあに?」
と聞いてみても
「・・・」
私は、何か言って渡してもらいたいので
もういちど
「わあ!素敵なお花ね。
先生もらっていいの?」
「・・・」
みかねて、後ろにいらっしゃる
お父様が、
「先生に、お誕生日おめでとうございます。
と言いなさい。」
すると彼は、
「お誕生日ありがとうございます。」
私は一瞬
「?」
となりましたが
「あら、先生のお誕生日のプレゼント?
それは、とても嬉しいわ。
どうもありがとう。」
でも彼は
「・・・」
私は、とても嬉しかったので思わずお父様にお願いして、
彼とのツーショット写真を
とっていただきました。
お気づきの方も
いらっしゃるかも知れませんが、
彼はうまく言葉を通じて人とコミュニケーション
取ることが難しいのです。
彼は、現在26歳
私の教室に通い始めて
かれこれ10年は過ぎたでしょうか。
学校に通っている頃は、
物静かではありましたが明るく
よくニコニコしていましたが、
事業所に通うように
なってからは
自分の気持ちを
うまく伝えられないことで
思うように理解してもらえない
ジレンマが
彼の中で蓄積され
ちょっとしたことで
気持ちをコントロールするのが難しい
状態が数年続きました。
そこで、こんなに上手にピアノが
弾けるようになったのだから、
もしクリスマス会やお楽しみ会
のような行事がある時は、
みんなの前で
引かせてもらえるといいですね。
と発案しtみました。
すると、彼がピアノを弾く姿は、
普段の彼の様子からすると
皆さんをびっくりさせるほどの
驚きを与えたのでしょう。
先日は、事業所だよりに
クリスマス会で、彼が演奏し、皆さんが
楽しそうな笑顔で拍手をしている様子が
掲載され
それをお父様が
目を細めて嬉しそうに
私に見せてくださいました。
言葉を介してコのミュニケーションが
難しい彼にとって、言葉の代わりに
ピアノが
彼の自己表現の助けをしたのです。
いまでは、彼がみんなの前で
ピアノを弾くことは
恒例に行事になり
皆さんの楽しみの1つにも
なっているほどです。
ピアノの持つパワーは
物凄いですね。
昨年のウィンターピアノコンサートでは
私との連弾で
美女と野獣”Beaty and the Beast"を
演奏しました。
基本的に彼の演奏は
マイペースですが
連弾となると
そうはいきません。
フレーズによっては、
私のパートを待ってから
弾かなければならないときも出てきます。
連弾を始めた当初は、
かなり難しい状況でしたが
こちらが諦めずに
粘り強くできると信じて
待ってあげると
なんとこれができるようになるんです!
本番が1番いい演奏でした。
<物凄い集中力でした>
完全な人間などこの世には、いない。
人は皆、何かしらの弱い部分を持っている。
その意味では
人は皆、障害者。
補い合えばいいだけ!

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