ウィーン銘菓ザッハトルテのレシピは門外不出?
ひたちなか市・那珂市じゅんこピアノ教室
稲野辺純子です。
いつも私のブログをお読みいただき
ありがとうございます。
今でこそ、世界中で
食べられるようになった
ウィーンの代表的な
ザッハトルテですが、
実は、大変な時期があったのです。
今からおよそ200年前
ザッハトルテは、
ウィーンの菓子職人フランツ・ザッハーが
ウィーン会議のために、
考案したといわれています。
ザッハホテルのザッハトルテの
レシピは、
秘伝とされ門外不出でした。
瞬く間に評判とな李、財を成します。
フランツの息子エドワードは、
それを元手に、1876年
ホテルザッハを開業します。
ところがエドワードの息子の時、
ホテルザッハが
財政難に巻き込まれてしまいます。
そこで、救いの手を差し伸べたのが、
デメルでした。
ザッハーの息子とデーメルの娘が
結婚していたのです。
この結婚により当然レシピは、
デーメルに伝えられており
デーメルでもザッハートルテとして
販売をしていました。
しかし、ザッハーはザッハートルテという
名を用いることが、気に入りませんでした。
怒ったザッハーは
オリジナルの商標を得るため
裁判に持ち込みます。
長い争いの結果
オリジナルの商標権は獲得。
しかし、それぞれ独自の
ザッハートルテを作ることは
許されるというものでした。
オリジナルのザッハートルテは
ウィーン国立歌劇場の隣の
ホテル・ザッハーの中でいただけます。
丸型のチョコレートの印があり、
チョコレートスポンジの間に
アプリコットジャムが挟んであり
チョココーティングに砂糖の
ジャリジャリ感を残してありま
デーメルの方には、三角の印が
のっており、アプリコットは、
スポンジの表面にのみ塗られていなす。
チョココーチングの
ジャリジャリ感は、ありません。
そして、どちらも
メランジュというカプチーノのように
泡立てたミルクがたっぷり入ったコーヒーと
必ずお水がセットになっております。
その理由は、ウィーンに行って初めて
わかりました。
ザッハトルテは、ものすごく甘く
メランジュは、とても苦いので
その両方を口にした後は、
お水を飲まずにはいられません。
私は、ウィーン着いたのが朝でしたが、
開店を待ってデーメルのザッハトルテを食べ、
食べ比べてみようということで
数時間後に
ザッハーホテルのザッハートルテを
食べましたが
このザッハートルテの2軒のハシゴは、
味の違いを理解することはできたものの、
日本人の味覚からすると
甘すぎるかもしれません。
数日後、インペリアルホテルの
ディナーの最後に、
3つ目のザッハトルテをいただきました。
このホテルは、とても格調高く
天皇陛下もお泊まりになったホテルです。
ザッハトルテとは言わず、
インペリアルトルテと言います。
立方体の形をしており
ハプスブルグ家の紋章が
刻印されています。
チョコレートコーティングの中は、
ずしりと重いチョコとアーモンドが
マジパンに包まれ、
幾重にも重なりザクザクとした
独特の食感をつくっています。
4つ目のザッハトルテは、ハウスでアムジーク
近くのレストランです。
修了演奏会を終え、次の日には、
ウィーンを離れなければならない
という思いが、
この甘すぎるザッハトルテに
郷愁をそそられてしまうという
不思議な感覚になりました。
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