反田さんの肉体改造
ショパンコンクール2位になられた反田恭平さんの話題です。
反田さんの受賞後のインタヴューで肉体改造をされたということを
語られていました。
私は、そのことについて興味を持っていたのですが、
こんな記事をみつけました。
↓
【なぜ反田恭平の音に魅了されるのか? ショパンコンクール2位を裏付けた「肉体改造」
第18回ショパン国際ピアノ・コンクールで日本人最高位となる2位を受賞した反田恭平氏。同氏がロシア留学時代に影響を受けたバレエについて、バレエダンサーの山本康介氏と語る。
リンク
shuchi.php.co.jp】
以下、反田さんのお話です。
「①体幹を鍛えるための筋トレ
【反田】ロシアに留学してよかったと思うことはたくさんあるけど、そのひとつが筋力トレーニングの
習慣を作れたこと。留学してすぐ、自分とロシア人学生のピアノの響きには違いがあると感じました。
でもそれは体格的なことだけではなく、骨密度や筋肉量も関係あるんじゃないかと。
ならば体を整えて筋肉の質を高めれば、自分の理想の音に近づけるかもしれない──。
そうして始めた筋トレは、今、間違いなく自分の音を奏でるのに役に立っていると思います。
もともと人の体の仕組みに興味があったので、ピアノを弾くために必要な筋肉についても
いろいろ調べ、専門家にも話を聞いたけど、皆に共通していたのが体幹の重要性でした。
僕は筋肉がつきやすい体質なので、筋トレで体幹を鍛え始めてからは、
音量が大きくなったといわれるようになりました。
オーケストラとの演奏は、1対100で試合をし、その戦いを融合させて曲にしていくようなもの。
ラフマニノフ、チャイコフスキーなどは、金管楽器やティンパニーが鳴り響くパートがあるので、
ピアノの音はどうしても消えやすくなります。オーケストラに対応できるパワーある音を鳴らすためにも、
これからもっと体幹を鍛えていきたいですね。
②第一関節より先を自分の方にひっかくようにしている
【反田】実際にピアノの鍵盤に触れるのは、指の中でも第1関節より先の部分だけ。
だから第1関節を強めることは、僕の、手のトレーニングテーマです。
音を出すのは指を上から下に下ろすだけの作業で、それが88の鍵盤分、左右に動く。
その縦と横の単純な動きの中で、どう指先を鍵盤に触れさせるか。
そこで音の個性ができていく気がします。僕の場合、指が鍵盤に触れた瞬間、
指先を吸いつけるようにして、第1関節より先を少し自分のほうへ引っかくようにしています。
それが音の強弱にかかわらず、芯のある音を出せる弾き方だと感じているので。
③揺るぎない足
【反田】ピアノの演奏に足の筋肉は必要ないと思われるかもしれませんが、
体を安定させるためにもとても重要です。演奏中は右足でペダルを踏んでいることが多いので、
強音を出すときは左足を踏ん張らなくてはいけません。
だから僕の足は、左のほうが筋肉がついていると思います。踏ん張るために体重を左半身にかけますが、
背中は真っすぐなのでバランスが取りづらい。
そこで骨盤から体を開き、ピアノと平行になるように左足を直角にし、全身でベストポジションを作り出します」
⇧
とても納得のできる内容でした。
私は、20年近く前に、
「脱力することにより倍音を含んだ響きのある音を出す奏法」
を教えてくださる先生に出会って
少しずつ奏法が変わり、
その延長線上でまだまだ勉強中です。
脱力するには、しっかりした体幹と
揺るぎない足が必要。
そして、肩甲骨から指先へは、
水が流れるように・・・
②に関しても、恩師は
「濡れた砂に指の跡をつけるように
引き寄せる」とおっしゃってました。
良い音を探していると、自然にその動き
になっているように思います。
今、健康のためにも、体幹を鍛える
ためにも毎日しているいるヨガを続け、
コロナが落ち着いたら、またジムへ
筋トレにも行きたいなと思いました。
体幹を鍛えるために、教室にはバランスボールもあります。
このバランスボールに座って、弾ませると
腕の力を抜く感覚が分かりやすくなります。少し大きな生徒さんには使っています。
↓
反田さんの受賞後のインタヴューで肉体改造をされたということを
語られていました。
私は、そのことについて興味を持っていたのですが、
こんな記事をみつけました。
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【なぜ反田恭平の音に魅了されるのか? ショパンコンクール2位を裏付けた「肉体改造」
第18回ショパン国際ピアノ・コンクールで日本人最高位となる2位を受賞した反田恭平氏。同氏がロシア留学時代に影響を受けたバレエについて、バレエダンサーの山本康介氏と語る。
リンク
shuchi.php.co.jp】
以下、反田さんのお話です。
「①体幹を鍛えるための筋トレ
【反田】ロシアに留学してよかったと思うことはたくさんあるけど、そのひとつが筋力トレーニングの
習慣を作れたこと。留学してすぐ、自分とロシア人学生のピアノの響きには違いがあると感じました。
でもそれは体格的なことだけではなく、骨密度や筋肉量も関係あるんじゃないかと。
ならば体を整えて筋肉の質を高めれば、自分の理想の音に近づけるかもしれない──。
そうして始めた筋トレは、今、間違いなく自分の音を奏でるのに役に立っていると思います。
もともと人の体の仕組みに興味があったので、ピアノを弾くために必要な筋肉についても
いろいろ調べ、専門家にも話を聞いたけど、皆に共通していたのが体幹の重要性でした。
僕は筋肉がつきやすい体質なので、筋トレで体幹を鍛え始めてからは、
音量が大きくなったといわれるようになりました。
オーケストラとの演奏は、1対100で試合をし、その戦いを融合させて曲にしていくようなもの。
ラフマニノフ、チャイコフスキーなどは、金管楽器やティンパニーが鳴り響くパートがあるので、
ピアノの音はどうしても消えやすくなります。オーケストラに対応できるパワーある音を鳴らすためにも、
これからもっと体幹を鍛えていきたいですね。
②第一関節より先を自分の方にひっかくようにしている
【反田】実際にピアノの鍵盤に触れるのは、指の中でも第1関節より先の部分だけ。
だから第1関節を強めることは、僕の、手のトレーニングテーマです。
音を出すのは指を上から下に下ろすだけの作業で、それが88の鍵盤分、左右に動く。
その縦と横の単純な動きの中で、どう指先を鍵盤に触れさせるか。
そこで音の個性ができていく気がします。僕の場合、指が鍵盤に触れた瞬間、
指先を吸いつけるようにして、第1関節より先を少し自分のほうへ引っかくようにしています。
それが音の強弱にかかわらず、芯のある音を出せる弾き方だと感じているので。
③揺るぎない足
【反田】ピアノの演奏に足の筋肉は必要ないと思われるかもしれませんが、
体を安定させるためにもとても重要です。演奏中は右足でペダルを踏んでいることが多いので、
強音を出すときは左足を踏ん張らなくてはいけません。
だから僕の足は、左のほうが筋肉がついていると思います。踏ん張るために体重を左半身にかけますが、
背中は真っすぐなのでバランスが取りづらい。
そこで骨盤から体を開き、ピアノと平行になるように左足を直角にし、全身でベストポジションを作り出します」
⇧
とても納得のできる内容でした。
私は、20年近く前に、
「脱力することにより倍音を含んだ響きのある音を出す奏法」
を教えてくださる先生に出会って
少しずつ奏法が変わり、
その延長線上でまだまだ勉強中です。
脱力するには、しっかりした体幹と
揺るぎない足が必要。
そして、肩甲骨から指先へは、
水が流れるように・・・
②に関しても、恩師は
「濡れた砂に指の跡をつけるように
引き寄せる」とおっしゃってました。
良い音を探していると、自然にその動き
になっているように思います。
今、健康のためにも、体幹を鍛える
ためにも毎日しているいるヨガを続け、
コロナが落ち着いたら、またジムへ
筋トレにも行きたいなと思いました。
体幹を鍛えるために、教室にはバランスボールもあります。
このバランスボールに座って、弾ませると
腕の力を抜く感覚が分かりやすくなります。少し大きな生徒さんには使っています。
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